膵臓癌の治療に遺伝子利用

がんになった人の遺伝情報を全て調べて、その情報に基づいて最適な治療法を選ぶ「オーダーメード医療」。現実には、実行する上で難しい点も多いようだ。

オーストラリアのシドニー大学を中心とする研究グループが遺伝子の利用の運用について検証。課題を提示している。

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がん治療の改善点のニュース5つ、「肉腫にエリブリン」

がんの治療は日々進歩している。

米国臨床腫瘍学会(ASCO)の年会から報告をこれまで2回伝えている。

免疫療法や新しい治療だけではなく、従来の治療が本当に良いのか改良するような研究もある。このたびそうした研究報告が5つ報告されている。2015年5月30日に開かれた米国臨床腫瘍学会(ASCO)の年次集会にから、同学会が紹介している

悪性黒色腫の治療に方向修正

・最終段階の臨床試験「第3相試験」において、前立腺がんのある男性に有効な「補助化学療法」が初めて明らかになった。

がんが固まって存在するリスクの高いタイプのがんについてもので、その治療として「タキサン系抗がん剤」を呼ばれる薬の仲間であるドセタキセルを通常の治療に加えると、生存年数が4年増えた。

・最終段階の臨床試験「第3相試験」では、ある種の悪性黒色腫の場合には「リンパ節郭清(かくせい)術」で生存年は増えないと初めて明らかになった。リンパ節郭清(かくせい)術はがんの近くにあって、がん細胞を押しとどめる「リンパ節」と呼ばれる器官を言う。

リンパ節を取り除く処置は長年行われてきたため、通常の治療が変わる可能性が出てきた。・最終段階の臨床試験「第3相試験」では、化学療法薬であるエリブリン(一般名、商品名はハラヴェン)による治療を受けた進行した肉腫のある人は、標準的なダカルバジン(一般名、商品名も同じ)による治療を受けた人と比べて、全生存が長いと明らかになった。

進行した肉腫に有効な治療法を示した初めての第3相試験となる。




乳がんにパルボシクリブ

・女性ホルモンを受け止める受容体を持っている、がん細胞が広がっていない乳管がんのある閉経後女性の場合、アナストロゾール(一般名、商品名も同じ)はタモキシフェン(一般名、商品名も同じ)よりもがんの進行がない状態での生存率を高めると分かった。

乳がんの発症や再発を防ぐ上で、効果的な選択肢の一つとなる可能性がある。・過去に既に治療を受け、女性ホルモンを受け止める受容体を持っていて、細胞増殖の信号を受け止める「HER2」を持っていない進行した乳がんの女性の場合、新たな標的薬剤パルボシクリブ(一般名、日本では効果検証中)を通常のホルモン療法に加えることで生存のない生存が倍以上伸びた。

第3相試験において明らかになった。このがんは最もよく見られる乳がん。

既存の治療を強化する新しい方法が次々と出てきている。

ほかにも新しい話題はある。ビタミンB3が皮膚がんに有効であるなどという記事(がん治療に4つのニュース、「ビタミンB3を皮膚がんに」など、米国臨床腫瘍学会(ASCO)を参照)。

もう一つは免役チェックポイント阻害薬といった新しい薬も含めた記事(がん治療の進歩さらに4つ、「メラノーマに免疫チェックポイント阻害薬」など、米国臨床腫瘍学会(ASCO)が報告を参照)。それぞれ参考としたい。

文献情報

Studies Offer Improved Treatments for Diverse Set of Common and Rare Cancers

CHICAGO – Results from five late-breaking studies released today at the American Society of Clinical Oncology’s (ASCO) 51st Annual Meeting provide important new treatment options for patients with common and rare cancers. They include new or refined therapies for melanoma, prostate and breast cancers, which are together diagnosed in more than 500,000 Americans annually. Another study reveals a long-awaited new treatment for patients with certain forms of sarcoma. These soft-tissue cancers account for 1% or less of all cancers diagnosed each year. [1]

運動に乳がん抑制効果か

運動で一部のがんが抑制されるメカニズムが明らかになった。運動と関連していることが知られているホルモン「アイリシン(irisin)」ががんを抑制すると見られる。

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転移性の悪性黒色腫(メラノーマ)に「ニボルマブ」、イピリムマブの組み合わせも有効

治療歴のない転移性黒色腫の場合、「ニボルマブ(一般名、商品名はオプジーボ)」のみ、または「ニボルマブ」と「イピリムマブ(一般名)」を組み合わせて治療を行うと転移のない生存が長いことが分かった。

英ロイヤル・マースデン病院のジェームス・ラーキン氏らの研究グループが、有力医学誌ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシン誌において2015年5月31日に報告している。

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一度のひどい日焼け「悪性黒色腫(メラノーマ)のリスクは50%高まる」

わずか一度の、水ぶくれができるようなひどい日焼けで、悪性黒色腫のリスクは50%ほど高まるようだ。

ひどい日焼けが5回あるとリスクが高まる程度は80%に増える。

米国のコロラド大学がんセンターが、同センターの医師でコロラド悪性黒色腫基金の会長で医師のニール・ボックス氏の談話をまとめて、2015年7月27日に紹介している。

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化学療法が効きにくい「皮膚T細胞リンパ腫」

「皮膚T細胞リンパ腫」の大規模な遺伝子解析が実施された。化学療法が効きづらいことで有名なこのがんは、他のがんとは異なり、染色体の一部が抜け落ちるタイプの突然変異である「遺伝子欠失」が、発がんにつながっている場合がほとんどだと分かった。

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