抗がん剤が効きづらいタイプの卵巣がんと非小細胞肺がんで、2つの薬の組み合わせが効果的であると判明した。
抗がん剤が効きづらいタイプの卵巣がんと非小細胞肺がんで、2つの薬の組み合わせが効果的であると判明した。
小腸で分泌され、血糖値をコントロールするホルモンとして知られている「グルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)」が、腸の成長やがん化にも関与していそうだとこのたび判明した。カナダのマウントサイナイ病院を中心とした研究グループが、有力科学誌のセル・メタボリズム誌で2015年3月3日に報告した。
がんや感染症に対する攻撃力高める新しい技術が登場するかもしれない。「メソポーラスシリカロッド(MSR)」という技術だ。米ハーバード大学のキム・ジンウー氏らの研究グループが、有力生物学誌のネイチャー・バイオテクノロジー誌で2014年12月8日に報告している。
太ると大腸がんのリスクが上がるという報告は、つい先日米国ジョンズ・ホプキンス大学から発表されたばかり(太ると大腸がんのリスクが高まる、米国ジョンズ・ホプキンス大学が報告)。ドイツの研究グループからも報告が出ている。結果はほぼ一致している。
標準の治療が効かない大腸がんおよび他のがんを持つ人にPD-1阻害剤として知られる免疫療法剤、ペンブロリズマブ、が効くかどうかをミスマッチ修復遺伝子の異常が正確に予測する。
抗がん剤に、血管新生を防ぐ薬を併用する新しい治療アプローチにより、進行ステージの卵巣がんの縮小と生存の延長に成功した。まだネズミの実験で証明された段階だが、今後新しい治療法の開発につながりそうだ。カナダのゲルフ大学を中心とした研究グループが、生物学の国際誌FASEB誌2015年2月号で報告したものだ。
がんや感染症など病気に対抗する「免疫」。その機能をうまく温存して、攻撃力を保つ仕組みがあるようだ。がんの治療で注目される「免疫チェックポイント阻害薬」とも関係しそうだ。
がんのかかりやすさを考えるときには、性別が異なる家族のがんについても考えると良いようだ。一親等に前立腺がんと診断された人がいる女性は、乳がんの発症リスクが高くなる。米国の研究グループがキャンサー誌2015年3月9日号オンライン版で報告した。
膵臓がんで最も多い「膵管腺がん」の大規模な遺伝子解析が行われ、染色体異常のパターンにより4つのタイプに分類された。さらに、タイプ別に効果がある抗がん剤の種類もプロファイリングできる可能性が示された。この4つのタイプは、今後膵臓がんの治療の改善に役立つかもしれない。オーストラリアと英国を中心とした共同研究グループが、有力科学誌ネイチャー誌で2015年2月26日に報告した。
便からDNAを検出して大腸がんを見つけ出す検査が米国から普及しそうだ。
8月12日、米国のイグザグト・サイエンシズ社という会社が、うんちからDNAを取ってきて調べることで大腸がんを検出できる同社の製品「コロガード」が米国食品医薬品局(FDA)の承認を受けたと発表した。体に負担をかけずに、大腸がんに関わる遺伝子を調べてがんを見つけ出す検査は初めてという。