膵臓がんステージ別の治療法

膵臓がんの初期症状は、ほぼ無自覚で進行スピードも早いため、早期発見・治療が非常に困難だ。

また、膵臓自体は体の深部にあり小さい。そのため、がんが膵臓外に出やすく、周辺臓器・リンパ節などに転移・再発も起こしやすいく、見つかった時点ですでに進行がんの可能性が高い

約9割を膵管がんで占める膵臓がんにおいて、がんが膵管上皮に限局しているステージ0であれば、5年生存率は約100%と期待できる。だが、最初から初期の膵臓がん(ステージ0)で見つけることは容易なことではない。

日本膵臓病学会の過去20年間にのぼる症例の治療成績(5年生存率)をステージ別に紹介。
ステージI:57%、ステージII:44%、ステージIII:24%、ステージIVa:11%、ステージIVb:3%、となっている。

上記の内容をふまえた上で、膵臓がんのステージごとの治療法をまとめてみた。



膵臓がんのステージごとの治療法

I〜IIでは、手術+放射線療法(術中照射)+化学療法。IIIでは、放射線療法+化学療法。IVでは、化学療法+支持療法(緩和ケア)が一般的に選択される。

また、たとえ手術が行えたとしても3年以内の再発率は非常に高く、5年生存率は10~20%程度と言われている。特にステージⅢ〜Ⅳaなどは、よりも早く再発・転移することも知られている。

だが、医療というものは日々進歩している。事実、手術成績も良くなってきている。その背景には、抗がん剤治療や放射線治療を術後に併用する「術後補助療法」や術前に併用される「術前補助療法」が開発・実施され、非常に良い成績を残している。

こういった標準治療の進歩の流れは止まることを知らず、自由診療や未承認薬、サプリメントなど代替医療の世界にも及んでいる。これらは、あらゆる角度から科学的な臨床実験を重ねエビデンスが実証され、今後のがん治療の展望を変えてしまう可能性を持っていると言えよう。