乳癌ステージ4の治療法と抗がん剤、生存率

乳癌のステージ4にあたる浸潤がんは乳腺や乳房で発生したがん細胞が血流やリンパの流れに乗って、離れたところで病巣をつくったもので、乳がんの場合は肺や骨、皮膚や胸壁、肝臓や脳などに遠隔転移している状態です。

乳癌ステージ4期の予後

乳癌のステージ4期にあたる浸潤がんの5年生存率は、約10%となります。文献によっては生存率が30~40%としているものもありますが、乳癌ステージ4の癌細胞の転移が全身に多く見られ、主事っつ治療が極めて難しい状態です。

ステージ4では転移による症状が現れるため、症状緩和の治療を行うことが優先されます。痛みに対してはモルヒネを主に使用し、80%以上は痛み緩和ができています。

乳癌ステージ4の治療方法

乳癌のステージ4は化学療法、ホルモン療法、放射線療法が基本となります。
・分子標的薬、化学療法、ホルモン療法



化学療法

がん細胞の細胞分裂に働きかけ、がん細胞を死滅させる効果があります。
乳がんは化学療法が効果的というデータがありますが、がん細胞以外の正常細胞にも作用するため副作用が出やすいのがデメリットです。

乳癌の治療でよく使用される抗がん剤

CMF療法シクロホスファミド+メトトレキサート+フルオロウラシル CAF療法シクロホスファミド+ドキソルビシン+フルオロウラシル   AC療法ドキソルビシン+シクロホスファミド   CEF(FEC)療法シクロホスファミド+エピルビシン+フルオロウラシル

ホルモン療法

乳癌のがん細胞には増殖に女性ホルモンを必要する細胞と必要としない細胞があります。
外科療法で切除した細胞から種類を見分けることができるため、女性ホルモンに影響されやすいタイプの場合はホルモン療法が有効です。

また進行した再発乳がんでもホルモン療法の効果が証明されており、治療の一つとなります。

乳癌の治療でよく使用されるホルモン剤

アドバン

名 称:アドバンなど
一般名:タモキシフェン

女性ホルモンのエストロゲンががん細胞の受容体と結合する前に、結合してエストロゲンを排除することでがんの成長を抑えます。

ゾラデックス

名 称:ゾラデックスなど
一般名:ゴセレリン

脳の視床下部から分泌されるホルモンに似た物質です。この薬を連日投与することにより下垂体の反応が低下し、エストロゲンの分泌が抑えられ抗がん効果に繋がります。

アリミデックス

名 称:アリミデックス
一般名:アナストロゾール

女性ホルモンの元となるアロマターゼの産生を阻害し、抗がん効果を発揮します。

分子標的薬

乳癌の20~30%は細胞表面にHER2(はーつー)タンパクと呼ばれるたんぱく質を持っています。このたんぱく質が乳癌の増殖に関与していると考え、このHER2タンパクを標的とした薬が分子標的薬のハーセプチンです。標的となった分子のみに作用するため通常の化学療法よりも正常細胞への影響が少なく副作用が少ないとされています。



小林麻央さん乳がんステージ4の生存率

小林麻央さんは乳癌であることは報道なので取り上げられてますが、現在では、QOLのための手術法を受けながら治療を続けています。

そもそもQOLとは「クオリティーオブライフ」のことで、つまり「生活の質」という意味になります。人間らしく満足した生活を送れているかということを基準にし、小林麻央さんは生活の質を落とさないために受けた手術ということになります。

また、局所コントロールのための手術とも伝えれています。局所コントロールとは手術と放射線治療が中心で、肉眼でわかる癌とその近くに転移したリンパ節を手術で取り除くことをいいます。

しかし、一つ注意して頂きたいのが、ステージ4の末期がんと言っても、回復の見込みは0というわけではないありません。

また余命についても、目安でしかなく、患者さんのストレスや環境状態、治療の内容によっては変わる可能性もあり、余命は医者から見た、一つの目安でしかないといえるでしょう。