【乳がん】症状と予防法・セルフチェックで早期発見

日本人女性の16人にひとりが患うと言われる乳がん。乳がんが原因で死亡する女性も増加傾向にあり、2013年には13,000人を超えて1980年の約3倍となっています。乳がん患者が増えた原因は何なのでしょうか?また、予防や完治に有効なものとは?乳がんについて正しく知ることで、予防や早期発見につなげましょう!





だいたひかる さん、乳がんで右乳房全摘出

お笑い芸人のだいたひかる さん(41)が20日、日本テレビ・読売テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」のインタビューに応じ、今年1月に乳がんが発覚したことを公表、右乳房を全摘出したことを明かした。

手術は2時間半にも及び、リンパにも転移していたというが「芸人になって体を張ってこなかったが、人生で一番体を張った」という甲斐もあり手術は成功。そんなだいたに、貴之さんは「来年は東京マラソンを走るよ」と声をかけたという。

夫の小泉さんは、当時を「リンパに転移していてステージIIB。脇の下も切除し、腫瘍は周りの組織と一緒に45ミリの塊を取り出していて、大きな手術でした。すぐに抗がん剤やって、1週間後にはもう大丈夫だよってスピーディに解決してあげたい。でもそれは無理なことだし、明るい今日にする! しか頭になかったですね」と振り返る。

その後、3月3日に退院。4月11日から抗がん剤治療を開始し、10月に終了。現在はホルモン治療中で1日1錠、薬を飲んでいるという。「がんを経験したからには人に伝えたいことがあります。がんを怖がって過ごすより、なるべく病気を忘れて笑って過ごすということ。これに尽きます」と語るだいたさんだが、再発や転移の不安がよぎることもあるそう。

そんなとき、小泉さんは「虫歯のようなもの。できたら取ればいい、虫歯になったらどうしようって心配しても仕方ないよ。万が一、再発したとしても、悪いところを取って、いつものひかるちゃんになればいい」と話しているという。

1月27日 フジテレビ「キテレツ人生」フジテレビ「キテレツ人生」にて、当時の様子も語っている。

乳がんは早期発見が完治のポイント?

61人間の体は約60兆個の細胞から成っており、細胞は常に分裂しています。細胞が分裂することを「細胞分裂」と言い、遺伝子をコピーして同じ細胞を作るために働きますが、発がん物質などが影響してコピーミスが起こることがあります。このコピーミスが「がん」の元となります。しかし、全てのコピーミスががんの元となるわけではありません。

コピーミスにより生産された異常細胞は、通常免疫細胞により攻撃されて死滅しますが、ごく稀に発生する「攻撃を逃れて生き残る細胞」が「がん細胞」となります。そして、それらのがん細胞が異常な分裂と増殖をくり返し、10~20年かけて「がん」となるのです。

「乳がん」は、日本人女性がかかるがんの中で最も多いものです。30代から急激に増加し、40~50代が一番多いと言われています。がんは死亡率が高いために怖い病気として恐れられていますが、危険因子の多くは生活習慣にあると考えられています。また、医学の進歩によって検査法や治療法が進み、早期発見と早期治療によりがんは治せるとも言われています。

まずは、乳がんについて知ることから始めましょう。そして、乳がんの予防には何をすべきか、また、どうしたら早期に乳がんが発見できるのかを学びましょう。



乳がんは3種類に大別

乳がんは、大きく分類すると「非浸潤がん」「浸潤がん」「パジェット病」とに分けられます。それぞれの特徴をチェックしましょう。

非浸潤がん:がん細胞が乳管や小葉の中にとどまっているもので、他の部位への転移は起こさない。そのため非浸潤がんの段階でがんが発見された場合には、ほぼ100%完治させることができると言われている。しかし、乳管の中を進むがん細胞を取り残さないようにする必要がある

浸潤がん:乳管や小葉の中にとどまっていた非浸潤がんが進行して周囲に広がり、しこりを作った状態。しこりで乳がんを発見する場合の多くが浸潤がんである。浸潤がんに進行すると、周囲の血管やリンパ管の壁を突破できるようになるため、がん細胞が全身に流れて転移・再発を起こす可能性がある

パジェット病(Paget病):乳がんの一種。非浸潤がんが乳管が開口している乳頭に達して湿疹様病変が発生するもの

乳癌の症状は?

乳がんの症状について詳しく見ていきます。まずは、乳がんの代表的な症状である「乳房のしこり」からチェックしましょう。乳がんは、まずひとつの目に見えないほど小さながん細胞が発生し、それが増殖して腫瘤(しこり)を作ります。しこりのサイズと症状の目安は以下となります。(しこりのサイズ/症状)

0~3mm/石灰化等が無い限り見つからない。(超音波でも発見不可能)
3mm以上/しこりを触診で発見することは不可能だが、経験豊富な術者であれば超音波で発見できる。
1cm以上/比較的乳房が小さめの人であれば、しこりを自覚できることが多い。
2cm以上/ほとんどのケースでしこりを自覚する。

一般的にはしこりが5mm~1cmになると、自分で注意深く触るとわかると言われています。また、しこりが大きくなると痛みを伴う場合もありますが、乳がん以外の乳腺症のしこりも痛みを伴うため、しこりがあるから、また痛みがあるからと言って100%乳がんと言うわけではありません。

乳房のえくぼ、皮膚の変化

しこり以外の乳がんの症状は、「えくぼのようなくぼみ」「皮膚が赤く腫れる」「痛みや熱感(炎症性乳がん)」などです。しこりに触れることはできなくても、えくぼのようなへこみや皮膚の引きつれが起こることがあります。また乳首をつまんで絞った時に、血液の混じった分泌が出る場合には注意が必要です。

また「炎症性乳がん」と言う珍しいタイプの乳がんの場合には、赤く腫れあがったり、乳房の表面の皮膚がざらざらになって毛穴が目立つようになります。

乳房の近傍のリンパ節の腫れ

乳がんは、「領域リンパ節」と呼ばれる乳房の近傍にあるリンパ節(わきの下の腋窩リンパ節、胸骨のそばの内胸リンパ節、鎖骨の上下の鎖骨上リンパ節、鎖骨下リンパ節)に転移しやすいという特徴を持ちます。領域リンパ節が大きくなると、リンパ液の流れがせき止められて腕がむくんだり、神経を圧迫することにより腕のしびれが発生することがあります。

遠隔転移の症状

遠隔転移の症状は転移した場所(臓器など)によってさまざまで、症状が全くない場合もあります。一般的に見られる症状と特徴は以下の通りです。

遠隔リンパ節転移:領域リンパ節以外のリンパ節が腫れる
骨転移:腰や背中、肩の痛みが持続する。荷重のかかる部位に転移した場合は「病的骨折」と呼ばれる骨折が起こる場合もある
肺転移:咳が出たり、息が苦しくなることがある
肝臓への転移:症状が出にくいが、肝臓が大きくなると腹部が張ったり食欲がなくなることがある。また、痛みや黄疸が発生する場合もある

良性腫瘍と悪性腫瘍の違いは?

乳がん

乳がんは乳腺にできる悪性腫瘍です。40歳以上に発生しやすいと言われており、高齢出産をした人や授乳の経験が少ない人、肥満の人などがかかりやすいこと、また遺伝との関係がわかっています。しこりが柔らかく月経周期によって変化することが多い良性腫瘍に対し、乳がんの場合には「月経周期によって変化しない」「しこりは硬い」といった特徴があります。

乳腺症

乳腺症とは35~45歳頃に発生しやすい乳腺の良性腫瘍で、主な症状は、硬結、疼痛(乳房痛)、異常乳頭分泌などです。硬結は、片側もしくは両側の乳房に平らで硬いしこりを自覚することが多いとされていますが、しこりが柔らかいケースもあります。しこりは月経前に痛み、腫れることがあります。

異常乳頭分泌は、水のような漿液性、 乳汁様あるいは血性などさまざまです。漿液性や乳汁様の場合にはほとんど問題はありませんが、血液が混ざっている場合には乳がんが隠れている可能性もあるので病院を受診しましょう。



線維腺腫

線維腺腫とは、10~40代の女性に多い乳房の良性腫瘍です。中でも特に25~35歳に発生しやすいとされています。しこりに弾力性があり、触るとよく動きますが痛みはありません。 画像検査や針生検で線維腺腫と診断された場合にも特別な治療は必要なく、乳がんとは関係ありません。

乳がんの原因・リスクの要因は?

乳がんの特徴

ここからは、乳がんの原因やリスク要因についてです。乳がんの発生原因ははっきりとわかっていませんが、乳がんが遺伝子の病気であり、細胞の遺伝子異常の蓄積によって発生することが分かっています。また、発生・進展ともにホルモンに依存しているという特徴を持ちます。

細胞の遺伝子異常

乳がんは、細胞の遺伝子異常の蓄積によって発生します。最近の研究では、正常な細胞ががん化するには、がん化を促進する遺伝子(c-erbB-2やc-Ha+rasなど)と乳がんの増殖を抑える役割をする遺伝子(BRCA1やBRCA2)に関連があることがわかってきました。

複数の重要な遺伝子変異が蓄積されて、正常な細胞ががん化していくと考えられています。この中でも「c-erbB-2」遺伝子の過剰発現は、乳がんの20~30%で確認されています。

リスク要因

乳がん発生のリスク要因には、さまざまなものがあります。初経や閉経の年齢や出産歴、高齢出産、授乳の経験などが関連する「生理・生殖要因」、肥満などの「体格」、飲酒や運動不足などの「生活習慣など」が関連すると考えられています。

乳がんが増加した原因

乳がんが増加した原因には、食生活の欧米化(肥満傾向)が挙げられます。その他にも、仕事を持った女性や高学歴の女性に乳がんが多いというデータもあり、未婚(妊娠未経験者)や高齢出産の増加により、女性ホルモン環境の変化が乳がんに影響を及ぼしているのではないかと言われています。

乳がんの検査・診断方法は?

問診

乳がんの検査を受ける場合、まずは問診が行われます。確認される内容はさまざまですが、乳がんにかかりやすい人の特徴に関係する項目「出産経験・初潮年齢・乳房の違和感・家族歴など」が主な項目です。乳がんにかかりやすい女性の特徴を以下にまとめます。

  • 出産経験が無い、あるいは初産が30歳以上
  • 初潮年齢が早く、閉経年齢が遅い(55歳以降)
  • 肥満(特に50歳以上で、標準体重の+20%以上)
  • 乳がんの家族歴
  • 乳がんの既往(反対側の乳房が乳がんになる危険性が高い)
  • 避妊薬のピルや女性ホルモン、副腎ホルモンを常用している人
  • アルコールを飲む機会が多い人

視触診

乳がんの発見率を上げるために、視触診が行われます。しこりの有無やえくぼ状のくぼみがないか、またはリンパの腫れの有無などが確認されます。

画像検査

4画像検査は、主にマンモグラフィと超音波、そのほか必要に応じてMRIやCTなどが行われます。それぞれの画像検査の特徴は以下の通りです。

マンモグラフィー:乳腺のX線撮影、腫瘤や石灰化などが確認できる
超音波:内部を観察する検査、乳房内にしこりがあるかどうかの診断に有効
MRI:磁気を利用して人体の断面画像を作り出す検査。乳がんの発見後に進行状況を調べたり、治療の効果を判断するのに行われる
CT、胸部X線、骨シンチグラフィー、PET:乳がんと診断された場合に転移の有無を確認するために行う

セルフチェック

詳しい方法については後述しますが、乳がんのしこりはセルフチェックで早期発見できることが多いと言われています。正しい方法とチェックの時期を覚え、定期的にチェックしましょう。

乳がんのステージ分類1

乳がんのステージ分類は、発見される時期に応じて乳がんの進行度(臨床病期)が決められています。

0期:きわめて早期
I期:しこりが2cm以下で、腋窩や頚部リンパ節に転移を認めない状態
IIa期:しこりが2cm以下だが、腋窩リンパ節に転移を認める状態、または、しこりが2-5cmで腋窩や頚部リンパ節に転移を認めない状態
IIb期:しこりが2-5cmで、腋窩リンパ節に転移を認める状態、または、しこりが5cm以上で腋窩や頚部リンパ節に転移を認めない状態

乳がんのステージ分類2

III期局所進行乳がん
IIIa期:しこりが5cm以上で腋窩リンパ節に転移を認める状態。まはた大きさに関係なく腋窩リンパ節の転移がひどい状態
IIIb期:しこりが皮膚や胸壁に浸潤している状態。頚部リンパ節に転移を認める状態
IIIc期:しこりの大きさにかかわらず、わきの下のリンパ節と胸骨の内側のリンパ節の両方に転移のある場合。あるいは鎖骨の上下にあるリンパ節に転移がある状態
IV期:肺や肝臓・骨などの遠隔臓器に転移を認める状態
再発乳がん:しこりに対する初期治療を行った後に乳がんが再発すること。通常は他の臓器に転移することを指し、IV期の乳がんとあわせて「転移性乳がん」と呼ぶ

乳がんの治療法は?

外科療法(手術)

乳ガン治療法の基本は手術です。ステージⅠ期~Ⅲ期の乳がんの場合は、必ず手術を行う必要があります。また、遠隔転移(Ⅳ期)の場合も手術となることがあります。

手術方法1

手術方法は、状態やがんの部位によりさまざまです。

腫瘍核出術:乳房のしこりだけを切除する手術。断端にがんが残る傾向があり、一般的でない
乳房温存手術:病変の部位や拡がりによって切除する手術。通常の適応は3cm以内で、それ以上の場合には適応外。少ない出血量、最小限の傷跡と変形で手術が可能
単純乳房切除術:がんのある側の乳房を全部切除し、わきの下のリンパ節の切除は行わない術式
胸筋温存乳房切除術:乳房とわきの下のリンパ節を切除する手術。乳房の下の大胸筋と小胸筋を温存するオーチンクロス法が一般的

手術方法2

胸筋合併乳房切除術:乳房とわきの下のリンパ節だけでなく、大胸筋や小胸筋を切除する手術。現在ではあまり一般的でない
腋窩リンパ節郭清:乳がんの切除と同時に、わきの下の脂肪組織を一塊に切除し、そこに含まれるリンパ節を切除する手術。取り残しによるリンパ節再発を予防するだけでなく、病期を決定し、再発の可能性を予測し術後に薬物療法が必要かを判断するために重要
センチネルリンパ節生検:乳がんの転移がないかを調べるために行う
乳房再建術:がんを切除する手術で失われた乳房を自分の筋肉、または人工物を使用し形成する手術

放射線療法

放射線治療には、ダメージを与えることによりがん細胞を死滅させる効果があります。放射線照射を行った部分にだけ効果のある局所療法であることや、抗がん剤と併用することにより治癒の効果に併せて毒性が増加することも放射線治療の特徴です。

乳がんの場合には、手術によりがんを切除した後の再発の予防目的で放射線治療が行われる他、転移した病巣の症状緩和目的としても行われます。放射線の種類や量は、目的や病巣のある場所、病変の広さなどにより決められます。副作用として皮膚の火傷、乾燥、痛みやかゆみなどが出る場合があり、また、照射部位やその通り道にある内臓の障害を引き起こす場合もあります。

薬物療法

23-2乳がんの薬物療法においては、身体に良好な結果をもたらす効果だけでなく一定の副作用が予想されます。目的や治療効果、副作用とその対策などについて十分な説明を受け、そして理解したうえで薬物治療を受けることが大切です。薬物治療の種類は以下の通りです。

ホルモン療法:女性ホルモンに影響されやすい乳がんを「ホルモン感受性乳がん」と呼び、ホルモン療法による治療効果が期待される。副作用は化学療法に比べて軽いことが多いため、長期の投与が可能で日常生活も行いやすい。しかし、長期間使用者では血栓症等のリスクや高まることもあり、定期的な検診が必要

化学療法:細胞分裂の様々な段階に働きかけてがん細胞の分裂を抑え、最終的には死滅させる効果のある治療。作用機序によりがん細胞を死滅させる一方、骨髄細胞、消化管の粘膜細胞、毛根細胞などの正常な細胞の中でも細胞周期が短い細胞にも作用するため、白血球、赤血球や血小板の減少、吐き気、食欲低下や下痢、脱毛などの副作用が表れることがある

分子標的療法:新しく開発された治療法。乳がん細胞の表面にあり、がん細胞の増殖に関与していると考えられているHER2タンパクと呼ばれるたんぱく質を標的として遺伝子操作で製造された薬物。再発治療においては脱毛等の副作用もなく、約2割強のHER2陽性のケースで明確な腫瘍の縮小がみられた

再発予防の全身治療

乳がは転移する性質があるため、手術により病気を取り除いた後に体のどこかにがん細胞が残っていて再発する可能性があります。そのため、手術後には再発を予防するための治療を受けることが一般的です。手術後に受ける治療を術後薬物療法と言い、術後ホルモン治療や術後化学療法などを含みます。

また、がんの進行度合いや性質などにより手術前にも治療を受けることがあり、それを術前薬物治療と言います。術前薬物療法には、術前化学療法や術前ホルモン治療などを含みます。



乳がんの予後は?

予後因子

「予後」とは、病気を治療した後の病状経過に見通しを意味します。乳がんにおける予後因子を見ていきましょう。

  • わきの下のリンパ節への転移
  • 乳房以外の部位・臓器への転移
  • がん細胞の性状の違い

治療後の再発などを考慮すると不安ですが、最近は手術術式や放射線療法も進歩し、更に新しい治療薬も導入されており、早期発見・早期治療をすれば完治できる可能性は高くなっています。

5年生存率/10年生存率1

乳がんの再発がただちに死亡につながるわけではなく、適切な治療により長い間生存するケースが増えています。ステージごとの5年・10年生存率を確認しましょう。(ステージ:5年生存率/10年生存率)

I期:99.8%/93.5%
II期:95.2%/85.5%
III期:78.6%/53.8%

5年生存率/10年生存率2

もっともがんが進行したステージでは骨や肺、肝臓、脳などの遠隔臓器に転移しており、ケースによりますが、病気を治す治療ではなく延命目的の治療となることが多いようです。そのため、生存率も他のステージに比べて低くなっています。

IV期→30.5%/15.6%

乳がんの予防方法は?

食生活を改善

ここからは乳がんを予防する生活について学びましょう。乳がんに関わらずすべての病気に言えることですが、健康の基本であるバランスのいい食事や活性酸素の影響を防ぐ食材の摂取を心がけましょう。予防効果のある食材として脂質、野菜・果物、食物繊維、イソフラボンなどが取り上げられることがありますが、残念ながら現時点では根拠が揃っていないようです。

適度な運動

バランスの取れた食生活と併せて有効なのが適度な運動です。健康という観点から考えても、肥満防止のために生活に合わせた運動を日常的に取り入れるようにしましょう。

禁煙

59煙草を吸わない女性に比べて、喫煙習慣のある女性が乳がんになるリスクは3.9倍も高いと言われています。(閉経前の女性に限る)また、受動喫煙だけでも2.6倍となることが厚生労働省研究班の調査でわかりました。煙草には大量の発がん性物質が含まれています。病気にかかっていなくとも、健康のために禁煙しましょう。

定期健診

乳がんを完治させるポイントは、早期発見と早期治療です。早期発見のために重要なのが定期的に乳がん検診を受けることです。乳がんが見つかるのが怖いと検診を拒む女性もいますが、本当に怖いのは体ががんに侵されている状態に気づかないことです。年1回は必ず定期健診を受けるようにしましょう。

月1回セルフチェックを行う

年1回の定期健診と合わせ、自宅でできるセルフチェックを行いましょう。詳しい方法は以下の項目で述べますが、目安は月に1回です。自分の体と向き合う意味でも、しっかりとチェックしてください。

セルフチェックの仕方は?

生理が終わった後4~5日が適当

ここからは、より早く乳がんを発見するためのセルフチェックの方法について説明します。セルフチェックは月1回、生理前には乳房に痛みや張りがあり正確な判断ができないため、生理が終わった4~5日後を目安に行いましょう。閉経後の人は月1日、忘れにくい日にちを決めるといいですね。

チェック1

まずは立って行います。

  1. 鏡の前に立ち、両腕を下げたまま左右の乳房・乳首の形をチェック
  2. 腰に手をあてて軽くおじぎした姿勢をする。しこりがないか、またくぼみ、形、輪郭の変化がないかチェック
  3. 両腕を上げ、正面・側面・斜めからよく見る。大きさや形、輪郭の変化、へこみ、くぼみやひきつれ、湿疹、ただれがないかチェック
  4. 調べる乳房側のを上げ、反対側の手の指で乳房やわきの下注意深く触る(「の」の字を描くように)

チェック2

次に、横になった行うチェックです。

  1. 仰向けに寝て、調べる乳房側の下に座布団や薄い枕などを置く
  2. 乳房の内側半分をチェックする。調べる乳房側の腕を頭の方に上げ、反対側の手の指を使って軽く圧迫しながら全体的に触ってチェックする
  3. 乳房の外側半分をチェックする。調べる乳房側の腕を自然に下ろし、反対側の手の指で軽く圧迫しながら全体的にチェックする
  4. 左右の乳房や乳首をしぼる。分泌物の有無をチェックする(妊娠・授乳期を除く)

鏡の前でチェック

立った状態でセルフチェックを行う場合には、必ず鏡の前で行います。触るだけなら鏡は不要ですが、左右差がないかどうかなどは目で見て判断する必要があります。

あおむけになってチェック

あおむけにチェックする際には、あまり高くない枕を背中の下におくと楽にチェックできます。乳房やわきの下を念入りに調べましょう。

セルフチェックのポイント

セルフチェックを行う際には、入浴時には石鹸をつけると調べやすくなります。また、乳首より上の外側は念入りに調べるようにしましょう。始めはコツが掴めなくても、毎月続けることで行いやすくなります。以下の動画も参考にしてください。

日本エステティック協会 ピンクリボン運動:乳がんセルフチェック