小細胞肺がんで血液にがん細胞、効く薬のヒントに

肺がんには、小細胞肺がんと非小細胞肺がんがある。小細胞肺がんは、文字通り、小さながん細胞が肺の中に散在する。一方の非小細胞肺がんは、がん細胞が塊で存在するがんとなる。

このうち小細胞肺がんは進行が早い上に、手術は困難なので治療は厄介だ。

この小細胞肺がんの検査に朗報だ。血液中にがん細胞が漏れ出ており、この細胞を調べて効く薬を特定できる可能性が出てきたからだ。




血液中のがん細胞で薬の効き方分かる

英国マンチェスター大学の研究グループが、主要医学誌の一つネイチャーメディシン誌でこの6月に報告したものだ。

研究グループは、小細胞肺がんの患者から取った、血液にあるがん細胞を、免疫力が低下したマウスの皮膚に注入。増殖した細胞の塊が、薬の効きやすさに対応していると確認した。
遺伝子を解析してみると、やはり患者の血液中の細胞とマウスで増殖した細胞とは共通していた。

研究グループは、今後、血液中に循環するがん細胞を取れば、効く薬が判別できると推定。オーダーメード医療につながる可能性があると判断している。

文献情報

Hodgkinson CL et al.Tumorigenicity and genetic profiling of circulating tumor cells in small-cell lung cancer.Nat Med. Published online 2014 Jun 1.

Tumorigenicity and genetic profiling of circulating tumor cells in small-cell lung cancer. – PubMed – NCBI

Nat Med. 2014 Aug;20(8):897-903. doi: 10.1038/nm.3600. Epub 2014 Jun 1. Research Support, Non-U.S. Gov’t