最も多い癌を発表

世界で最も多いと推定されるがんをはじめ、世界のがんの実態が発表された。有力医学誌のジャマ(JAMA)オンコロジー誌において2015年5月28日に報告されている。

男性は前立腺がん、女性は乳がんが多い

研究グループによると、がんは世界的に死因の第1位となっている。研究グループは、世界保健機関(WHO)が行っている研究である世界疾病負担2013を基に世界のがんの実態を推定した。1990年から2013年にかけて188カ国を対象として、28種類のがんについて死亡率、発症率、障害生存年数、損失生存年数、障害調整生命年を検証した。この検証の結果、2013年にがんを発症したのは1490万人で、820万が死亡していた。がんによって失われた健康に生きられる年数「障害調整生命年」を算出すると1億9630万年に上ると分かった。世界で最も多いがんは、男性では前立腺がん、女性では乳がんと推定された。発症したがんのうち、男性の前立腺がんは140万人、女性の乳がんは180万人となり、他のがんを上回っている。男女とも、がんによる死亡で最も多かったのは、気管、気管支、肺がんで、160万人が死亡した。障害調整生命年の主因は男性では気管や気管支のがん、肺がんで、女性では乳がんだった。

がんの発症は1990年以降多くの国で増加

先進国よりも発展途上国の方が多いがんについても解説している。10万人当たりの国による年齢層の分布の違いを踏まえた罹患率と死亡率によると、男女とも、胃がん、肝臓がん、食道がん、子宮頸がん、口唇がん、口腔がん、鼻咽頭がんが発展途上国で多くなっていた。1990年から2013年にかけて、すべてのがんを合わせた死亡率は188カ国中113カ国で10%以上高くなり、10%以上低くなったのは12カ国だけだった。がんは世界的な問題であるとあらためて認識される。

文献情報

Naghavi M et al. The Global Burden of Cancer 2013, JAMA Oncol, 2015 May 28 [Epub ahead of print]

Review from JAMA Oncology — The Global Burden of Cancer 2013