簡単な「免疫学的便潜血検査(FIT)」が奏効-米

英国の調査で、大腸がん検査を受ける率が倍増しているようだ。どの年齢層でも増えるという調査結果が出ている。

がんやがんの手前の人を見つける

英国がん研究所が2015年3月27日に報告しているもの。新たな検査は「免疫学的便潜血検査(FIT)」と呼ばれる方法だ。がんや前がん状態を検出できるものだ。日本でも普及しているもので、形態はいくつかある。便の表面をスティックやブラシでごく少なく触れる程度。少し便が付いた状態のスティックやブラシを刀のさやのように容器に収める。容器の中では、付いた便の中の血液が専用液に溶けるようになっている。がんの可能性をこの専用液から調べていく。従来型の便潜血検査では便のサンプルが3つ必要であるのに対し、FITでは必要なのは1つだけ。サンプルを取る方法も簡単、清潔で、結果は郵便小包で届く。FITは食事による影響を受けにくく、出血性の結腸がんや前がん状態による極めてわずかな便潜血も測定できる。

簡単な検査で受診増

イングランドの4万人を対象とした調査によると、以前に大腸がん検診の研究に参加しないという人でFITによる受診率は25.6%となり、従来型の便潜血検査による受診率14.5%よりも倍増していた。初めてがん検診の研究に招かれた人の中では、60歳で54.4%から63.9%に増えていたほか、どの年齢でも男性は57%から65.5%に増加していた。簡単な方法は日本でも普及している。便潜血検査の方法についての進化についてあまり聞いたことない人がいるとすれば、簡単になった検査を受けてみるとよいだろう。検査を受ける率が上がれば、大腸がんの早期発見につながってくる。

文献情報

Hiom S et al. Major increase in bowel cancer screening uptake shown with new screening test. Cancer Research UK. 2015 March 27.

A large pilot study of a new bowel cancer screening test, called FIT, has shown a major increase in participation rates across population groups.