深酒で5種類のがんのリスクが高まる

深酒をすると5種類のがんのリスクが高まると分かった。米国カリフォルニア州のオークランド・メディカルセンターを中心とする研究グループは、その結果をパーマネンテ・ジャーナル誌オンライン版で2015年3月1日に報告した。

中程度までの飲酒と過度の飲酒で比較

過度の飲酒は、身体の特定部位におけるいくつかのタイプのがん発症のリスクの増加と関連していると報告されている。

一方で、部位によっては結果が矛盾して出てくる場合もある。

ワイン、蒸留酒またはビールのどれを飲むかによっても結果に差が出てくる。研究グループは、12万4193人を対象として、軽度から中程度の飲酒と、過度の飲酒の比較、お酒の種類とがんのリスクとの関連性を検討した。

深酒で5種類のがんのリスクが増加

その結果として、お酒を飲まない人と比較して、過度の飲酒(1日に3杯以上)をする人は、「上気道/消化器」「肺」「乳房」「結腸直腸」「メラノーマ」の5種類のがんのリスクが増加した。

軽度から中程度の飲酒でも、肺がんを除く4種類のがんと関連があった。この5種類以外の12種類の部位のがんについては、飲酒とがんのリスクは関係していなかった。

なお、12種類とは、「胃」「膵臓」「肝臓」「脳」「甲状腺」「腎臓」「膀胱」「前立腺」「卵巣」「子宮体」「子宮頸」「造血系」。結論として、過度の飲酒は一部のがんのリスクを増大させるが、別のがんではリスクは増加しないと明らかになった。

軽度から中程度の飲酒の影響は未知の関連した要素がリスクに関わる可能性もあり、がんとの関係については明確ではないと説明している。普段から飲酒の習慣があるとすれば、気にすると良さそうだ。

文献情報

Klatsky AL et al.Alcohol Intake, Beverage Choice, and Cancer: A Cohort Study in a Large Kaiser Permanente Population.Perm J. 2015 Mar 1 [Epub ahead of print]

Perm J. 2015 Spring;19(2):28-34. doi: 10.7812/TPP/14-189. Epub 2015 Mar 1. Research Support, Non-U.S. Gov’t