原発性肝細胞がん2年後の再発

がんの手術から2年後、原発性肝細胞がんの遅発性再発がよく見られる。そのゲノム予測因子を見つけたようだ。

2年後の再発を予測

米国、韓国の研究グループが、プロス・メディシン誌2014年12月号で報告した。

研究グループは、原発性肝細胞がんの手術を受けた肝臓を解析。遅発性の再発と関連がある遺伝子を突き止めた。

これらを使い、遅発性再発のハイリスクの人を特定した。1990年から20011年の間に4つの施設で手術を受けた患者396人について予測因子を評価した。対象者はB型肝炎ウイルスの陽性反応のある人だ。

再発する確率が2.2倍と高い値を示すと確認できた。がん細胞の増殖と関連が深いとされる「STAT3」と呼ばれるタンパク質の活性化は遅発性再発を予測することも分かった。

一方で、過去に開発した65の遺伝子リスクスコアは、早期再発との関連は高いものの、遅発性再発との関連は低いことが分かった。

今後の研究の進歩に期待

今回の研究では対象とした人がB型肝炎ウイルスに陽性反応を示す者に限られていた。

C型肝炎ウイルスに陽性反応を示す人など、異なる肝細胞がんの病因についてもさらなる研究が必要になる。

文献情報

Kim JH et al.Genomic predictors for recurrence patterns of hepatocellular carcinoma : model derivation and validation. PLoS Med. 2014; 11: e1001770.

PLoS Med. 2014 Dec 23;11(12):e1001770. doi: 10.1371/journal.pmed.1001770. eCollection 2014. Research Support, Non-U.S. Gov’t; Research Support, U.S. Gov’t, Non-P.H.S.