BMIが1増えると腎がん4%増える

肥満の度合いが上がるほど、腎臓がんの危険は高まるようだ。肥満の度合いの指標になるBMIが1上がるごとに危険が4%高まるという結果が出た。中国浙江省の寧波(ニンポー)女性小児病院の小児泌尿器科の研究グループは、がん医療の国際誌であるインターナショナル・ジャーナル・オブ・キャンサー誌2014年10月1日号で報告している。

900万人分の複数の研究から判明

腎臓は、背中の内側にあって、血液をろ過して尿を作る臓器だ。ここにがんが発生したのが腎臓がんとなる。腎臓がんの多くは腎細胞がんとなる。肥満はこの腎細胞がんの主要な危険因子の一つと言われてきた。その関連性については完全に分かったわけではない。なお、BMIが25を超えると過体重、30を超えると肥満と判定できる。医学文献のデータベースを対象に、BMIと腎細胞がんの危険を検証した。研究グループは、約1万5000人の腎細胞がんと診断された人を含む、全体で約900万人分の複数の研究を整理して分析した。結果として、腎細胞がんの危険性は、正常体重と比べると、過体重だと約1.3倍、肥満となると約1.8倍になると分かった。BMIが1増えるごとに腎細胞がんの危険は4%上昇することも分かった。肥満はさまざまな側面から問題となるが、腎臓がんの危険が高まることも知っておきたい。

文献情報

Wang F et al.Body mass index and risk of renal cell cancer: A dose-response meta-analysis of published cohort studies. Int J Cancer. 2014 ;135:1673-86.

Int J Cancer. 2014 Oct 1;135(7):1673-86. doi: 10.1002/ijc.28813. Epub 2014 Mar 6. Meta-Analysis