激太りで大腸がんリスク2割増し!

太ると大腸がんのリスクが上がるという報告は、つい先日米国ジョンズ・ホプキンス大学から発表されたばかり(太ると大腸がんのリスクが高まる、米国ジョンズ・ホプキンス大学が報告)。ドイツの研究グループからも報告が出ている。結果はほぼ一致している。

1万6000人を解析

ドイツのキール大学の研究グループが、肥満の総説を扱う専門誌オベシティ・レビューズ誌で2015年4月29日に報告した。肥満の指標であるBMI値と大腸がんリスクの関連は、よく知られている。一方で、成人の体重増加と大腸がんリスクの関係は、あまり調べられていない。今回研究グループは、体重増加と大腸がんリスクについて、過去の論文データを用いて統合的に解析を行った。2014年11月までに報告された論文を検索し、12の観察研究の論文を選んだ。この中には合計1万6151人の大腸がんのデータが含まれていた。これらのデータを「メタ解析」という方法で統合的に解析し、体重増加と大腸がんリスクの関連性を計算した。

若いうちから体重管理を

その結果、体重を維持していた人に比べて、平均15.2kgほど体重増加した人は、大腸がんリスクが1.22倍に増えていた。また、5kg体重が増えるごとに、大腸がんリスクは4%ずつ上がると分かった。大腸がんは若い人には少ない病気。若いうちに体重増加した場合を調べてみたところ、年齢に関係なく同じように大腸がんリスクは上がっていた。このとき、性別やがんができた部位でリスクに差は見られなかった。最後に、大腸がんを結腸がんと直腸がんに分けて全体を調べたところ、結腸がんは女性よりも男性で体重増加によるリスクが上がりやすいと分かった。直腸がんは男女差がなかった。大腸がんの予防には、若いうちからの体重管理が重要だと研究グループは強調している。

文献情報

Schlesinger S et al. Body weight gain and risk of colorectal cancer: a systematic review and meta-analysis of observational studies. Obes Rev. 2015 Apr 29. [Epub ahead of print]

Obes Rev. 2015 Jul;16(7):607-19. doi: 10.1111/obr.12286. Epub 2015 Apr 29.