血液検査で6つの指標、がん経過を予測

6つの指標によって、がんの経過をより正確に予測できるようになる新しい技術が出てくる可能性がありそうだ。
米国ミシガン州、デトロイトの退役軍人医療センターを中心とする研究グループは、耳鼻咽喉科の分野の国際誌であるラリンゴスコープ誌8月号で報告したものだ。

「抗体」を見て生存の見通しを知る

がんの治療では、今後の治療方針を決定するために、患者がどのような経過をたどるかを見極めることが非常に重要だ。
例えば、患者の生存率を予測する方法の一つが、患者の血液中に含まれている、がんに対する「抗体」を調べる方法だ。
抗体は異物に対抗するために体の中で作られるタンパク質だ。このような抗体は、血清バイオマーカーと呼ばれている。血液検査だけで済むので、検査も簡単だ。
がん検出のために過去に選別されてきた130の血清バイオマーカーを使って、首から上の喉、口腔、鼻腔のがんとして一般的な「頭頸部扁平上皮がん」の人でより正確に病状を予測できるような指標を見つけようと検討した。
その結果、130の血清バイオマーカーのうち、6つが頭頸部扁平上皮癌患者の生存率とよく関連しており、予測に役立つことが分かった。
今後、この6つ血清バイオマーカーの臨床現場での実用を目指して、患者数や病院数を増やしてさらに研究を進める必要があると見ている。診断や治療の方針を決めるために役立ってきそうだ。

文献情報

Lin HS et al.Serum prognostic biomarkers in head and neck cancer patients.Laryngoscope. 2014;124:1819-26

Laryngoscope. 2014 Aug;124(8):1819-26. doi: 10.1002/lary.24567. Epub 2014 Jan 29. Research Support, N.I.H., Extramural; Research Support, U.S. Gov’t, Non-P.H.S.