前立腺がんと診断されたら

前立腺がんと診断されたら、生活習慣を改めるために対策が必要と報告されている。がんと分かったら、できるだけ健康的に過ごせるよう努めたい。

生活を改善できるか?

英国ブリストル大学の研究グループが、がんの専門誌であるインターナショナル・ジャーナル・オブ・キャンサー誌で2015年3月12日に報告しているもの。研究グループによると、生活習慣のまずさが前立腺がんのリスクを高めるとこれまでも報告されてきた。前立腺がんと診断された後にも、生活習慣を改めなければ、がんの経過が悪くなる可能性があるという。例えば、肥満は前立腺がんのリスクを高める可能性が指摘されている(肥満はがんの原因に、肝臓がん、卵巣がん、前立腺がんもを参照)。夜間の勤務は前立腺がんのリスクにつながると見られる生活習慣の一つだ(夜シフトで働くと性ホルモンに乱れ、がんを招く原因の一つ?を参照)。性行動が活発であると前立腺がんが多くなるという研究報告もある(「20人以上と経験」、前立腺がんリスク下がるを参照)。局所にとどまる前立腺がんの存在が判明した後、運動、飲酒、BMI、喫煙を自分から変えようとしているかを研究グループは調べた。前立腺がんと分かった511人を対象として、診断前と診断から9カ月後に食事、健康、生活様式に関する詳細な質問票に回答してもらった。

飲酒や喫煙は減る

結果として、運動については、全体で見ると、診断の前後で動かなかった人が動くようになったという変化はあまり確認できなかった。仕事によって差は見られ、「労働者」と分類できた男性では、「管理職・専門職」と分類できた男性と比べて体を動かす機会を増やす傾向が約2倍高くなっていた。さらに、悪性度の高い男性ほど診断後に体を動かす傾向が見られ、悪性度の低い人と比べて約2.5倍高くなっていた。ほかの生活習慣については、診断後には全体的に飲酒と喫煙は減ると分かった。BMIは変化していなかった。研究グループは男性の一部は生活習慣を改善しようとしていると指摘する。全体で見ると、まだまだという結果とも言えるため、研究グループは「支援が必要」と説明している。がんと分かった場合、生活習慣を改めるよう努めると良さそうだ。

文献情報

Hackshaw-McGeagh LE et al. Physical activity, alcohol consumption, BMI and smoking status before and after prostate cancer diagnosis in the ProtecT trial: Opportunities for lifestyle modification. Int J Cancer. 2015 Mar 12. [Epub ahead of print]

Int J Cancer. 2015 Sep 15;137(6):1509-15. doi: 10.1002/ijc.29514. Epub 2015 Apr 1. Research Support, Non-U.S. Gov’t