便の中のDNAで大腸がん検査

便からDNAを検出して大腸がんを見つけ出す検査が米国から普及しそうだ。

8月12日、米国のイグザグト・サイエンシズ社という会社が、うんちからDNAを取ってきて調べることで大腸がんを検出できる同社の製品「コロガード」が米国食品医薬品局(FDA)の承認を受けたと発表した。体に負担をかけずに、大腸がんに関わる遺伝子を調べてがんを見つけ出す検査は初めてという。

便の中のDNAを調べる

コロガードは、大腸がんのうんちの中に含まれているがん細胞からの遺伝子の有無を拾い上げて、がんの存在を調べる検査となる。

そもそも、がんは、細胞の遺伝子に変化が生じて、細胞が異常に増殖する病気と言える。遺伝子は、人間の設計図と呼ばれるもので、遺伝情報に基づいて、人間の体を成り立たせるのに必要なタンパク質を作る元だ。この遺伝子が変化したときに、場合によっては、細胞のがん化につながる。

コロガードでは、具体的には「NDRG4」「BMP3」「KRAS」「ACTB」という名前の遺伝子を調べている。検査の特徴は遺伝子のオンオフに関わる「メチル化」と呼ばれる状態を調べているところにもある。遺伝子そのものは変化しないものの、遺伝子からのタンパク質の作られ方に変化が生じてくる。「がんの増殖などに関係する遺伝子となっている。がんの92%を検出、がんの手前のポリープでは69%を検出できる。

FDAの承認と公的医療保険であるメディケイド、メディケアの保険適用の提案を同日に受けた初めての製品となった。

今後、米国では医療機関を通して検査を実施。検査を受ける人は、自宅で郵送で検査キットを受けて、うんちを採取して、郵送する流れで結果を受け取ることになる。1回の検査はおよそ6万円となる。

イグザクト・サイエンシズ社は欧州でも承認に向けて手続きを開始している。今後、世界的に検査が広まる可能性もありそうだ。

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Exact Sciences, maker of Cologuard, aims to partner with healthcare providers, payers, patients and advocacy groups to eradicate colorectal cancer.

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