男性の食道癌が30年前よりも50%増

男性の食道がんは、1980年代初めより50%以上増加しているという。

女性では10%増加

英国がん研究所を中心とした研究グループは、2015年6月6日と7日の食道がん国際シンポジウムで報告した。最新の調査では、食道がんと診断された男性の数は30年前の2700人から2012年には5740人にまで急激に増加しているという。人口の増加を考慮すれば、これは10万人当たりの発症率が15人から23人に増加したことになる。女性ではこの増加率はやや小さく80年代と比較して10%の増加にとどまる。

「バレット食道」の検査を!

食道がんは特に治療が困難であることから症例数の増加は懸念すべきことではあるが、その早期診断の方法では大きな進歩が見られるという。「バレット食道」を持つ食道がんの高リスク集団を容易に診断する方法が開発されているからだ。バレット食道とは、食道の粘膜の細胞が腸の細胞のように変化する異常だ。新しい検査方法として「食道スポンジ」と呼ばれるものを飲み込んで、食道の粘膜の細胞を集めて調べられるようになっているという。より多くの人々でバレット食道を見つけられれば、がん防止も可能という。食道がん症例の90%は予防可能であり、禁煙、アルコールを減らす、バランスのとれた食事、健康体重維持などがリスク減少に有効であるという。日本でも食道がんには気をつけたい。

文献情報

Men are 50 per cent more likely to get oesophageal cancer than 30 years ago

Oesophageal cancer rates in men have increased by 50 per cent since the early 1980s, with new cases reaching almost 6,000.