子宮体がんの原因は?

子宮体がんは「子宮内膜がん」とも呼ばれ、主な原因は「食の欧米化、晩婚化、妊娠回数の減少」などといった女性の生活習慣の変化が絡んでいる。また、進行スピードは他がん種と比べても遅い上に、早期発見されやすく治癒率も高い。






近年では、集団検診や人間ドックなどによる検査を受ける方も増加し、早期発見されるケースが増え、子宮体がんの90%がI〜II期で発見され死亡率が年々下がり横ばいとなっている。

とはいえ、子宮体がんの基本治療は子宮摘出ということもあり、女性にとっては非常に恐ろしいがんであるが、その子宮体がんにおいて新たな選択肢が現れつつあるという。

子宮体がんは50歳以降の女性に多く、75%は閉経した方に見つかっている。また、40歳代から増加していき閉経後の50~60歳代の女性が最もピークとなる。

排卵障害を伴う不妊症の方には30歳代でも発症する場合もあるが、最近では食の欧米化・晩婚化などの影響も絡み、若くして罹患する方も増えている。
40歳以下の子宮体がんを若年性子宮体がんと呼び、子宮体がん全体の約7%ほどとなっている。

主な原因
生活 不規則な生活、運動不足、ストレス
食事 高カロリーな食事、動物性脂肪の過剰摂取、食の欧米化
治療・薬 ホルモン補充療法などで用いられるエストロゲン製剤を単独使用、乳がんの手術後にホルモン薬を服用
病気 糖尿病、高血圧、ホルモン異常
体質 肥満、月経不順、遅い閉経年齢(53歳以上)
遺伝 血縁に子宮体がん・卵巣がん・乳がん・大腸がんの罹患者がいる
その他 未婚、妊娠・出産経験が無い(少ない)、晩婚





子宮体がんは、排卵障害などでエストロゲンの長期的な刺激が継続することで発症する場合と、エストロゲンとは関係ない原因で発症する場合がある。
前者は閉経前後で約80%と大半を占めており、後者は高齢になって発症するケースが約10~20%となっている。

また、更年期障害治療でエストロゲン補充療法を受けている方は発症リスクが高まる。特に、乳がん治療の一つであるタモキシフェンを投与されている方は、約4倍もリスクが高くなるとの報告がある。
逆に、エストロゲンとプロゲステロンの併用や、経口避妊薬(ピル)の使用により子宮体がんの発症率が下がることも報告されている。

しかし、日本人全体の生活自体が欧米化してきた今、女性の精神的・肉体的ストレスの増加による卵巣機能の低下、食生活においても動物性脂肪の摂取が増加することで合成されるエストロゲン量が増え、子宮体がんの発生要因が著しく増加してきている。
そのために近年、日本では子宮体がんが増加傾向にあり、特に若年層の罹患率が増加していると言っても過言ではない。

子宮体がんは、早期発見しやすく予後が良いがんはあるが、基本治療は「子宮摘出」である。場合によっては妊娠を望んでいる方にとって、状態にもよるが難しい選択となるかもしれないのだ。

そのことから、子宮温存治療の適応範囲は決して広いものではない。だからこそ、担当医と十分に相談し、納得のいく治療法を決めていく必要がある。