スキルス胃がんの治療法は?

スキルス胃がんは胃がん全体の約10%を占め、予後不良がんの代名詞で「タチの悪い胃がん」として知られている。

胃がんの中でも悪性度が高く、他の胃がんと比べて進行が非常に早い。これまでの治療成績においては、手術で全切除できたとしても5年生存率は10~20%ほどしかないのだ。

診断された時点で約6割の患者に腹膜転移などの遠隔転移が見られ、普通の胃がんのステージ4期にほぼ相当する状態で発見される事が多いスキルス胃がん。

このスキルス胃がんについての標準的な治療法はまだ確立されておらず、通常の胃がん治療のガイドラインに沿って治療されることが多い。胃がんの進行度にもよるが、最も有効な治療手段は外科手術になる。




しかし、スキルス胃がんが進行し、手術ができないと判断された場合には化学療法を中心にした治療が選択される。

スキルス胃がんの手術において、腹膜播種の有無は大きなポイントとなる。腹膜播種が認められた場合、がん細胞が腹部内の広範囲に散らばっているために手術不適応となる。

しかし、腹膜播種などの遠隔転移がなければ胃切除およびリンパ節郭清で、術後の補助化学療法を加える治療方法が現段階で最も効果ある標準治療と言えるのだ。実際にこの方法で再発率も改善された報告もある。

だが、手術可能だとしても、結果的にがんを全て切除できたと言える手術は半分にも満たない厳しさは残っている。

だからと言って打つ手がないわけではないのだ。腹膜播種や取り切れなかったがんにおいて、TS-1とシスプラチンの組み合わせを手術前と術後に行う化学療法に期待が寄せられている。