末期のスキルス胃がん治療の余地は?

末期とは、「治療することで命に関わる、または手の施しようがない状態」を指し、治療の余地がまだある場合はステージ4となる。

さらに、スキルス胃がんの進行速度は異常に早く、1〜2年で末期まで進行することは珍しくないため、スキルス胃がんの5年生存率は約10~20%程しかない。

スキルス胃がん末期では、がんの転移箇所からの症状も現れる上に、体内を循環している水分処理機能も衰え「腹水」や、がん細胞が腹腔内でバラバラに飛び散ったように撒かれた「腹膜播種」という転移も見られる。

また、胃からの出血によるタール便、吐血、貧血、黄疸、痛みといった様々な症状も現れる。転移箇所によって、臓器の機能低下による何らかの合併症も引き起こされてしまうのだ。




例えば、肺転移では肺炎・呼吸困難や運動時の息苦しさがあげられる。特にスキルス胃がんは「肝転移」しやすく、この場合、肝不全などが代表的だ。

残念ながら末期になってしまった段階で、余命が短くなってしまうケースが多いのだが、治療の選択によっては余命を延ばすことができるかもしれないのだ。

特に近年では、患者の体調などに左右されてしまうが、抗がん剤であるTS-1とシスプラチンの組み合わせによる治療が有効だという報告があがってきている。

一方、残りの余命を延命目的の治療を優先させず、患者の苦痛を取り除く治療を専門とする「ホスピス」という緩和ケアを行う施設に入られる方も増えつつあるという。

上記でもあるように、余命を少しでも延ばせる可能性は高まっている。
また、医療は日々、日進月歩で進化し続けている。それは本当に近い将来、スキルス胃がんの根治治療が誕生する可能性があるかもしれない。