スキルス胃癌の初期症状から末期

胃癌の全体の約10%がスキルス胃癌であり、30代から50代の女性に多いと言われています。そのスキルス胃癌は、悪性度が高く発見が非常に困難で、進行が早いく、転移しやすい、予後不良が揃っているため治療の実績も良くありません。

自覚症状もなく発見時には末期にも

スキルス胃癌は自覚症状も乏しく、発見時には進行しているケースが多く末期の場合があります。そのため治療を受けても再発率も高いため、5年生存率は15から20%と低いのが現状です。

スキルス胃癌の初期症状は基本的には無症状ではあり、普通の胃癌と同様に、ちょっとした腹痛や軽い吐き気などがありますが、こういった症状は感染症、神経痛、ストレスによる影響でもよく起こるため、スキルス胃癌だと言い切るのは難しいです。

また、中期以降は気になっていた症状が酷くなり始めてから医療機関へ受診する方が増えています。

主に自覚症状としては、胃壁全体が硬くなってきているために上腹部に硬い腫瘤として触れることです。そして、腹膜播種を起こしている場合には腹水が起こります。さらに、がんが後腹膜へ進行した場合には、水腎症を引き起こすこともあります。

一般的に、末期になると、リンパ節・肝臓・膵臓・肺・骨など全身に転移していくことが多く、ここまで進行してしまうと、治療目的での手術・放射線療法の選択肢は失われ、強い抗がん剤を用いた化学療法になります。

この場合、末期症状のほかに脱毛・倦怠感・めまい・吐き気・うつなどの抗がん剤の副作用による症状も現れます。



進行度 主な症状
初期 基本的に無症状、普段と違う胃の感じ、胃もたれ、胃が張る、胃が重い、断片的な胃の鈍い痛み、胸焼け、消化不良、食欲不振、胃痛(特に食前に起こり食後はない)、便通異常、風邪や体調不良のような症状など
中期 食後に胃が硬い感じ、みぞおちが重い、食欲不振、吐き気、体重減少、腹膜転移、腹水、水腎症、吐血など
末期 食欲不振、吐血、タール便、吐き気、嘔吐、腹膜播種、肝臓や肺などへの遠隔転移からの各症状、みぞおちあたりに硬い腫瘤を触る、体重減少、下痢、腹水など

スキルス胃癌は通常の胃癌と異なり、胃壁などの表面粘膜への変化は起こさず、胃粘膜の下を這うようにがん細胞が広く浸潤していきます。そのため、画像検査・胃カメラ・内視鏡検査を行っても比較的発見されづらい。

早期発見はもちろん、すでにスキルス胃癌と闘い進行させまいとしている患者も含め、症状は闘うための一つの重要な武器であり、より詳細な検査を行いより的確な治療を受けることは、スキルス胃がんにおいて現段階の克服方法だと言えよう。

スキルス胃癌の予防法

胃がん一般的に、日々の食事が重要であり、塩分の過剰な摂取はよくありません。和食でも塩分が多いと良くありません。ピロリ菌の働きを抑えることも効果的であり、梅干がピロリ菌の活動を抑えるという研究結果もあります。