外科療法・放射線療法・化学療法であるがんの三大標準治療は、がん細胞だけでなく正常細胞を傷つけてしまうケースも多いために、辛い副作用をもたらしてしまう症例も非常に多い。
それにより死期を早めたり、患者自身の体力が弱まり症状が悪化してしまうこともあるため、総じて三大標準治療のみが素晴らしいと言い切ることは難しい。
がんの三大標準治療は、手術の侵襲によって体力・生体防御能力の低下や、消化器系切除術においては、術後に消化吸収障害による栄養状態の低下を招きやすい欠点がある。また、化学療法や放射線療法は、吐き気や食欲低下などの副作用を起こしやすい。
こういった副作用は、より体力や免疫機能を低下させてしまうために、がんの再発・転移リスクを上げるとともに、感染症の原因にもなりかねない。
このようながんの三大標準治療の欠点を補完する狙いで、機能性食品・サプリメント・漢方薬などの活用は多くのがん患者が取り入れていることも周知の事実でもある。
そこで、市場でよく耳にする成分について、どのような作用を持ち、がん細胞に対しての作用をまとめてみた。
サプリ・漢方 | 期待できる作用 : 主な成分 | がんへの直接作用 |
---|---|---|
アガリクス | 免疫増強作用 : β-グルカン | × |
メシマコブ | 免疫増強作用 : β-グルカン | × |
冬虫夏草 | 免疫増強作用 : β-グルカン、コルジセピン | △ |
霊芝 | 免疫増強作用 : β-グルカンなど | × |
ビタミンC | 抗酸化作用 : ビタミンC | △ |
カルテノイド | 抗酸化作用 : β-クリプトキサンチン、β-カロテンなど | △ |
サメ軟骨 | 新生血管阻害作用 : スクアラミン | △ |
フコイダン | アポトーシス誘導作用 : フコース | ◯ |
これら漢方薬やサプリメントは、標準治療とともに併用することで大きな相乗効果を発揮するものもある。
ここで重要なことは、その成分が自分自身に合っているかどうかだ。こればっかりは、一度試してみなければ分からない。