肺がんで受けるべき検査

肺がんの検査は目的によって大きく3つの種類に分けることができる。1つ目は肺に異常がないかを調べる健康診断。

2つ目は何らかの異常が見つかった場合にがんかどうかを確かめる確定診断。そして3つ目は実際の治療方針の決定と治療の効果を測定するための検査だ

そこに近年もう一つ新しい検査が追加される動きも出てきた。それは遺伝子検査だ。

1つ目の健康診断では、胸部X線検査や「CEA、SCC」などの腫瘍マーカー検査、喀痰細胞診(かくたんさいぼうしん)などがおこなわれる。ここでは様々な病気を念頭に異常がないかを調べる。

2つ目の確定診断ではまずCT検査によるより詳細な画像診断がおこなわれる。がんであることが確定した場合は次に、気管支鏡検査や胸腔鏡検査、経皮肺生検といった状態を確かめるためのより詳細な検査が行われる。

多くはその後治療計画が立てられ実際に治療に入る。そしてその効果をタイミングに合わせて検証し次なる治療方針を固める。それぞれの検査によってその目的は異なるがいずれの場合も、がんの状態をより詳細に知ることにより的確な治療法と効果を得ることが最大の目的だ。

そこに新たに遺伝子検査により1人ひとりの遺伝子変異のタイプを調べ、そのタイプにあった治療をおこなおうという動きが出てきたのだ。

がんは度重なる遺伝子変異によって引き起こされるというが、この遺伝子変異には人によって様々なタイプが存在する。そのタイプに応じた治療をおこなえるというのだ。現在のところ「ALK融合遺伝子とEGFR遺伝子変異」という変異タイプが明らかになっているが、今後の解析が進めばさらに様々な変異タイプが明らかになるという。

これまで以上により詳細な検査で肺がんの状態を把握し、より的確な個人個人にあった治療方針を立てる。あたりまえともいうべき方法だが、それが肺がんを克服するための唯一の方法だと言えるのではないだろうか。