直腸がんの症状は身近なところに

初期の直腸がんでは症状を感じない場合が多い。そして、症状を感じはじめた頃にはすでにがんが進行している可能性が高いのだが、直腸がんの進行スピードは遅く、同じ消化器系の胃がんに比べても10分の1ほどである。






たとえ進行がんであっても、がんの成長を効率的に食い止めることができれば、直腸がんの完治へ確実な一手となる。

直腸がんの代表的な初期症状は肛門からの出血だ。
がんの表面は血管が豊富で組織ももろく、便が通過した程度の刺激でも出血する。

ただ『痔』も似た症状の為、軽く見過ごさないように注意が必要だ。痔の場合は鮮血が便器に落ち、真っ赤になる傾向にある一方、直腸がんの疑いがある場合は便の表面に血が付着していることが判断基準となりうる。

また、じわじわとした出血がある程度の期間続いた場合、めまいやふらつき、全身の倦怠感などの貧血症状があらわれることもある。このことを理解しておけば、直腸がんの初期症状はむしろ把握しやすい疾患だといえるだろう。

そして、進行がんの場合は、主に便の通過障害に伴う症状がある。
これは直腸の中に「腫瘍」ができることにより、便の通過が悪くなるためだ。この通過障害によって下痢や便秘、便が細くなったり、たびたび便意を感じたりもする。

もし通過障害をそのまま放置してしまえば、やがて腫瘍の成長によって直腸を塞ぐ『腸閉塞』となって症状にあらわれ、直腸がんの進行もかなり進んで しまうことになる。少しの体調の不調でも放置はせず、医師への早めの相談を心がけてほしい。