身近なところにある大腸がん原因

欧米を中心に発症していた大腸がん。最近の日本人は、アメリカの日系移民および欧米白人と同率の罹患率になりつつある。特に女性は、がんの死亡率において大腸がんが第1位となっている。

大腸がんは、大腸粘膜の細胞が何らかの原因によりがん化し、大腸壁に深く広がって進行していく。

進行速度はゆっくりだが、進行するにつれリンパ節転移や遠隔転移を引き起こす特徴を持っている。

大腸がんで特に好発する箇所は、直腸 ⇨ S状結腸 ⇨ 上行結腸 ⇨ 横行結腸 ⇨ 盲腸 ⇨ 下行結腸の順となる。肛門に近いほど、がんができやすい傾向にある。

この場所は便の滞留時間が長いこともあり、便に含まれる発がん性物質の影響を受けやすいことが考えられる。しかし、大腸がんは早期の発見であれば治るがんと言われている。

大腸がんは、下記のようなことが原因とリスクになると考えられている。



原因 内容
食生活の欧米化 日本は主に米・野菜中心の食生活だったが、食の欧米化により、たんぱく質やカロリーの過剰摂取が増えてしまい、発症リスクが高まっている。
喫煙 タバコに含まれる発がん性物質を身体に取り込むため、非喫煙者と比較すると約7倍リスクが高まる。また、受動喫煙者は喫煙者よりも健康への悪影響を受けやすいことが指摘されている。
過度の飲酒 欧米人よりも日本人は、アルコールの影響によって発症リスクが非常に高まってしまう。
例えば日本酒の場合、1合/日⇒1.4倍、2合/日⇒2.0倍、3合/日⇒2.2倍、4合/日⇒約3倍、となる。
運動不足 大腸がんリスクを運動によって軽減できることを、米国国立がん研究所が報告している。特にデスクワークの多い方は罹患しやすいと言われているため、適度な運動を心がけることが必要だ。
肥満 特に男性において肥満が関連している。BMI27以上で、大腸がんリスクが確実に上昇すると報告されている。
ポリープ 大きさが大きいほど大腸がんリスクが高くなる。また、ポリープが出来やすい方もリスクが高い。
潰瘍性大腸炎などの腸疾患 腫瘍性大腸炎やクローン病など、腸に関する疾患を長期間患う場合にも、大腸がんリスクを高める。
遺伝 大腸がんの家族歴がある方はリスクが高い。また、家族性大腸腺腫症・リンチ症候群(遺伝性非ポリポーシス性大腸がん家系)を患った方がいる場合も同様だ。

大腸がんの原因はいまだ解明されていないが、大腸がんは日本人にとって身近な病気になっている。初期症状には便に関連することが多いため、毎日の便の状態を確認することが重要になってくると言えよう。