FSHとは?
FSH(卵胞刺激ホルモン)は卵胞を成熟卵胞にさせ、LH(黄体形成ホルモン)は成熟卵胞を排卵させる働きがある。この2つのホルモン数値が低いと、卵子の成熟〜排卵までのサイクルが狂ってしまい、妊娠しづらくなる。
主な症状としては、月経異常(無月経、無排卵)などで、いわゆる不妊と言われる状態になってしまう。
FSHの数値が低い場合
数値が低い場合、排卵障害と言われる、卵胞の成熟が出来ない・遅れる状態になってしまう。
また、上手く成熟卵胞になったとしてもLH(黄体形成ホルモン)が低いため、無排卵月経と言われる、排卵出来ない・しない状態になる。その場合、排卵誘発・促進としてクロミッドやセキソビットによる「排卵誘発剤」での治療が必要になる。
≪ 経口薬 ≫ | |
クロミッド | 卵胞刺激ホルモンの分泌量を増やし、卵胞の成熟に効果がある。副作用として、若干だが頸管粘液の分泌量が抑制される。 |
セキソビット | クロミッドと比べると排卵効果は劣るが、頸官粘液の分泌抑制の面では、クロミッドよりも改善されている。 |
≪ 注射薬 ≫ | |
HMG(ヒト更年期婦人尿性性腺刺激ホルモン)製剤 | それぞれLHとFSHの含有量(含有比)が異なる種類がある。そのため、適切な使い分けが必要。 |
純粋卵胞刺激ホルモン製剤 | ほぼLHを含まない純粋なFSH。特に多嚢胞性卵巣症候群などの方に有効とされている。 |
hCG(ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン)製剤 | 上記の排卵誘発剤で誘発された卵胞を、排卵させる作用がある。 |
≪ 黄体ホルモン ≫ | |
黄体期の体温上昇が定かではないケースや、黄体期間が10日以下で黄体機能不全が疑われるケースなどに有効とされている。 |
妊娠するためには
男性は精子の運動量を活発にさせ、女性は胎児を育てられる体内環境を整えることが不可欠だ。そのためには、女性は卵子の老化、男性は精子の老化に気をつける必要がある。
近年では、不妊治療も進歩し、様々な方法がある。また、漢方薬やサプリメントも出ている。
そのため、何が自分に合っていて、何を基準に選ぶべきなのか、全く分からないという状況にも陥ってしまうこともある。
その場合、3つのポイントがあるので、それを把握しておくと選びやすい。
1. | 女性ホルモン・男性ホルモンの分泌を促進する働きを持つものを選ぶ |
ホルモンの活性に働きかける「ジオスゲニン」、効率的なホルモンの分泌を促す「アグリゴン型イソフラボン」 | |
2. | 卵子・精子のエネルギー源であるミトコンドリア量を増やす |
生殖細胞にエネルギーを与える「イースタティックミネラル」 | |
3. | 血行不良を改善する |
血流改善と自律神経を安定させる「アグリゴン型イソフラボン」 |
上記3つのポイントを押さえて、サプリメントなどを選び、ホルモン環境・卵子と精子の老化を改善させ、より妊娠力を底上げすることが、高齢妊娠・出産において大切なことだ。