採卵とは
体外受精(顕微授精を含む)を行なう際に、卵巣内から卵子を取り出すことだ。
超音波の器械(プローブ)を使用し、モニタリングしながら卵胞(卵子の入った袋)へ採卵針という採卵専用の針を刺して卵胞液ごと卵を吸引する。
採卵数と年齢
採卵数は年齢との関係もある。多少の個人差はあるが、20歳代では1回の採卵で10個前後、40歳では1~2個になるのだ。
採卵を行う際に、排卵誘発剤などの薬を使い卵子をたくさん育て排卵をコントロールする「刺激周期」と、薬をほとんど使わず自然の周期で卵子を1つもしくは、複数個採卵する自然周期がある。
自然周期と刺激周期のどちらを選択するかは、その人の状態や治療結果などに左右される。それぞれにメリット、デメリットが存在し、どちらが良いという判断はできないのだ。
自然周期のメリット・デメリット
自然周期採卵のメリット
体への負担が少ない、1回の採卵にかかる費用は少ない、毎月採卵できる、卵子の質が良い場合もある。
自然周期採卵のデメリット
1度に採れる卵子の数が少ない、何度も採卵しないといけない、採卵しても移植できないこともあり、採卵前に排卵してしまう可能性もある。
刺激周期のメリット、デメリット
刺激周期採卵のメリット
1度に採れる卵の数が多い、採卵の回数が少ない場合もある。
刺激周期採卵のデメリット
1回の費用が高い、卵巣への負担が大きい、採卵できない周期が多い、数は多いが卵の質が良くない場合もある。
採取した卵子の質がとても重要
採卵後、次に行う体外受精(顕微授精含む)は、採取した「卵子の質」がとても重要になる。
卵子の質に関して諸説あるが、卵子そのものを良くするのではなく卵子の元となる細胞(ミトコンドリア)へ働きかけ良い卵子を育てることだ。
貴重な採卵を無駄にしないためにも、質の良い卵子を育てること受精率の向上へ繋がる。
では、卵子の質に関わるミトコンドリアへ働きかけるにはどうすべきか。
ミトコンドリアの活性化
適度な運動
エネルギーを放出して卵子を活性化させてくれるミトコンドリアの数を増やすことは大切だ。また、ミトコンドリアは、規則正しい生活によって作られる。
特に筋肉の中にミトコンドリアは多く存在するので、筋力トレーニングを日課にすると良いだろう。
卵子の質の向上
卵子を活性化させたあと、ミトコンドリアはエネルギーが不足する。このエネルギーを補給しなければミトコンドリアは弱まり壊れてしまう。
そうなると、卵子もまともに機能しなくなるため、このエネルギーを補給する「イースタティックミネラル」を含むサプリメントを摂るのもおすすめだ。
そうすることにより、ミトコンドリアが蘇り卵子も十分なエネルギーを受け取ることが可能になり、質が向上することになるのだ。