厚生省が報告した2015年度版の「日本人の食事摂取基準」によると、妊婦の赤血球の葉酸レベルを適正量に維持するためには、プテロイルモノグルタミン酸を1日当たり100μg摂る必要があるということだ。
また、妊娠が可能な女性への注意事項としては、胎児の神経管閉鎖障害のリスクを減らすため、付加的にプテロイルモノグルタミン酸を400μg/日摂ることが望ましいとされている。
※プテロイルモノグルタミン酸とは、化学合成された葉酸のこと。自然食品から摂れる葉酸はプテロイルポリグルタミン酸と呼ばれ、加熱によって壊れやすいため、厚生省はサプリメントの積極的な利用を呼びかけている。
葉酸が含まれている食品
葉酸は、緑茶・枝豆・パセリ・ほうれん草・モロヘイヤ・アスパラガス・レバー・うなぎの肝などに多く含まれているが、上で説明したように調理の過程で壊れやすい。
また、日本人は葉酸を吸収しにくい遺伝子を持っているので、食べ物から十分な量を摂取するのは難しい。
しかし、サプリメントなら錠剤を飲むだけなので、上に挙げたような食材が苦手でも葉酸が摂れるし、安いものなら一ヶ月分300円ほどで買えるのでコストパフォーマンスも良い。毎日飲んで、妊娠しやすい体づくりをしよう。
また、葉酸の過剰摂取についてはそれほど心配することはない。なぜなら、葉酸はビタミンB群の仲間で水溶性なので、多く摂り過ぎた分は尿の中に排出されてしまうからだ。
だから、普通に食事をしながらサプリメントを飲んでも、摂り過ぎということにはならないだろう。
過剰摂取の注意点
過剰摂取については注意が必要なのはサプリメントの添加物だ。
サプリメントを形や品質を安定させるためには添加物は必要不可欠だが、身体に良いとされるサプリメントを複数摂っている場合、その分だけ添加物を摂っていることになる。
添加物の過剰摂取を避けるためにも、マルチインワンやオールインワンなど、欲しい成分が1つに凝縮されているものを選ぶとよいだろう。
一つの成分だけにこだわるのもよいが、こういった製品を活用して必要な成分を体にも財布にも負担なく、バランスよく摂取するのも一つの方法ではないだろうか。
夫婦一緒に、日々の食生活・生活習慣を整え、ストレスを溜めないようにし、自分自身でも妊娠しやすい身体作りを心がけていくようにしよう。