ビタミンは、人間の体の機能を正常に動かし、健康を維持するためには欠かせない栄養素である。種類が多く、それぞれに重要な役目があるが、妊活中に摂りたいのは女性ならビタミンC、男性ならビタミンEだ。
妊娠に良い成分
一見なんの関係もなさそうなお肌と生殖機能だが、実は両者には深いつながりがある。というのも、なぜか妊娠しやすい女性は美肌の持ち主が多く、逆に何度パートナーとの性交を試みても妊娠できない女性は肌にツヤがないケースが多いのだ。
これは、体内のビタミンCの量に関係している。肌のハリやツヤに大きな影響を与えるコラーゲンは、ビタミンCの助けを借りて生成される。だから、ビタミンCの摂取量が低い女性は、コラーゲンが不足して肌の状態が悪くなるのだ。
そして、コラーゲンは組織細胞の成長を促す力も持っているので、ビタミンCが十分に足りていると生殖機能が整い、妊娠しやすくなるというわけだ。
ビタミンCは、パセリ・ブロッコリー・ピーマン・いちご・レモンなどの食材に多く含まれているので、メニューに取り入れてみよう。
精子に良い成分
一方、ビタミンEは「子宝ビタミン」と呼ばれている。精巣の機能を高めて精子の数を増やし、さらに運動量を上げてくれるので、精子の状態が悪くて子供が作れずにいる男性は積極的に摂ってみてほしい。
ある実験では、ビタミンEを投与し始めてから10ヶ月後には精子の数が10倍近くにまで増えたという結果も出ており、その効果の高さから産婦人科で処方されるケースも多くなっている。
ちなみに、食べ物ではアーモンド・うなぎ・なたね油・アボカド・かぼちゃなどに多く含まれているので、普段の食事に取り入れてみると良いだろう。
これらの成分は食事の他にサプリメント活用すると、一日に必要な量を摂取することができる。食事だけでは補うことが難しい場合はサプリメントも視野に入れてみよう。
注意すべき点
妊活に良い成分全てを効率よく摂取したいところではあるが、全てを満足に摂取することはなかなか大変だ。また、不必要な成分を余分に摂取することになったり、過剰摂取の不安もある。
一つの成分だけにこだわるのもよいが、こういった製品を活用して必要な成分を体にも財布にも負担なく、バランスよく摂取するのも一つの方法ではないだろうか。
夫婦一緒に、日々の食生活・生活習慣を整え、ストレスを溜めないようにし、自分自身でも妊娠しやすい身体作りを心がけていくようにしよう。