男性不妊の原因は前立腺にある?

「前立腺」は、男性の膀胱の真下にある栗の実のような形の臓器だ。ちなみに、女性の体には備わっていない。

男性不妊の要因

慢性前立腺炎

長時間のデスクワークや乗り物での移動など、前立腺に物理的な刺激を与え続けたり、疲労やストレスがたまったりすると「慢性前立腺炎」となり、排尿障害・足の付け根まわりの鈍痛などの症状が現れる。

しかし、人によっては全くそうと気付かないほど症状が軽いので、検査のきっかけがなければ、自分が慢性前立腺炎にかかっていると気付かないケースも多い。

ED(勃起不全)

慢性前立腺炎はED(勃起不全)を引き起こすので、夫婦生活の妨げとなる。完治までに数年を要する人も多いので、なるべく前立腺の周囲を圧迫しないように気を付けて発症を防ごう。

前立腺肥大

「前立腺肥大」も男性不妊の原因となる。年齢とともに発症率が高くなる病気なので、30代を過ぎてから子供を作ることも多い現代人にとっては決して他人事ではない。

この病気について詳しい原因はまだ分かっていないが、おそらく年齢とともに男性ホルモンの分泌量が減ることが影響しているのだろうといわれている。

主な症状は排尿障害で、前立腺が肥大することによって精子をうまく運べなくなり、射精に勢いがなくなって不妊の原因となる。

前立腺がん

治療法には放射線療法やホルモン療法などがあるが、患者さんの年齢が若かったり、がんの悪性度が高かったりする場合には外科手術で摘出することがある。

この時、前立腺の周囲にある勃起に関わる神経も切除すると、合併症として勃起障害を引き起こすのだ。そのため、このような手術の場合は事前に患者さんの妻も交えて「もし必要であれば、この部分の神経も切ってしまっても良いか」との確認をとる。

男性不妊を避けるために

上記のように、男性不妊以外にもがんなどの疾患になる可能性もある前立腺。出来るだけ下記のことを心がけて過ごすようにするべきだろう。

・長時間のデスクワーク、運転などでは細めに動くようにする
・疲労やストレスは残さないようにする
・ノートパソコンなどを膝の上に置いての作業、ズボンのポケットへ携帯電話を入れることは避けるようにする
・男性ホルモンを整えられるような栄養(マカなど)をバランスよく摂り入れる

特に日頃の食生活の内容は大きい。
食事内容で不足だと思われる栄養素については、サプリメントで手軽に補えるため、飲用している方は多いようだ。

注目されているホルモンバランスを整える成分

近年、女性ホルモン・男性ホルモンを活性化させる成分が注目されている。それは、「ジオスゲニン」と「アグリコン型イソフラボン」だ。

ジオスゲニン

山芋から取れる成分で、ホルモン環境を整えることができる。ホルモンバランスの調整や改善に使用されている医薬成分DHEAの代替成分として注目されている。

・女性への作用

卵胞の成熟から排卵・着床まで様々なはたらきをする女性ホルモン・エストラジオールの活性。さらに、着床環境の生育に欠かせない黄体ホルモン(プロゲステロン)の活性に働きかける。

・男性への作用

精子の形成や興奮作用のある、神経伝達物質・ドーパミンの増加に必要な男性ホルモン・テストステロンの活性に働きかける。

アグリコン型イソフラボン

イソフラボンは、主に大豆の胚芽に含まれるフラボノイドの一種だ。ジオスゲニンと同じように女性ホルモンや男性ホルモンに深い関わりを持つ。

また、「アグリコン型」は、糖がすでに外れている状態のため、腸内細菌のはたらきに左右されず、効率よく吸収が可能だ。それにより、女性ホルモン・男性ホルモンの機能をスムーズにしてくれる。

・女性への作用

卵巣ホルモンとも言われるエストロゲンに似た分子構造を持ち、子宮内膜の厚み保持、排卵のタイミングを調整する働きを持つ。

・男性への作用

血管を拡張し血流を促進させる。さらに自律神経を安定させる働きを持つ。