不妊向けFSHの基準値はどれくらい?

「FSH」とは、脳の下垂体から分泌される物質のことで「卵胞刺激ホルモン」と呼ばれている。その名の通り、女性では卵巣を刺激して卵胞を育て、男性では睾丸の発育と精子の生成を促している。

しかし、通常は年齢とともに値が高くなる。
なぜなら、若くて卵巣の状態が良い時は少ないFSHでもじゅうぶんに卵胞が育つが、加齢とともに卵巣の機能が落ちると、大量のFSHを分泌しないと間に合わないからだ。

FSH基準値

FSHの基準値は、卵胞期で3.2~14.4、排卵期で4.7~21.5、黄体期で1.4~8.4であるが、これが閉経期になると値はぐんと上がって25.8以上にまで上昇する。このことから、FSHの値が高い女性が不安になって婦人科を受診するケースが増えているという。ちなみに、男性の基準値は、2.0~8.14の間だ。

FSHは血液を採ってその中に含まれる含有量を測定するが、女性の場合は月経や妊娠などで絶えず値が変動するのでたまに高かったり、低かったりするぐらいならあまり気にすることはない。
しかし、基準値を大きく外れた状態がいつまでも続くようであれば、体になんらかの異常が起きている可能性もあるので注意しよう。

基準値を大きく外れた場合

基準値が高い場合に考えられる症状

・更年期、閉経
・原発性性腺機能低下症
・女性ホルモンの分泌量の低下
・精巣機能低下症

基準値が低い場合に考えられる症状

・性ホルモンの過剰分泌
・下垂体機能低下症

どちらの場合も、ストレスや不規則な生活が大きく関係している。検査結果を気にかけることは大切であるが、あまり過剰に思い悩むとそれがまたストレスになるので「きっとそのうち改善するだろう」とゆったり構えていてほしい。
その上で、好きな音楽を聴いたり、思いっきり趣味に打ち込むなどのストレスを発散する工夫をしたり、早寝早起き・栄養バランスのとれた食事・適度な運動を心がけたりすると、少しずつ機能は向上していく。