原因が不明の難病「クローン病」
日本では認知度が低い病気ですが、実際にクローン病とはどのような症状が出るのでしょうか。
クローン病とは、消化器官すべての範囲で炎症と潰瘍ができる病気です。
自覚症状
自覚症状として、約8割の方が経験するのが「腹痛」と「下痢」になります。
その他には、体重の減少や発熱、肛門の病気(痔核、裂肛、痔ろうなど)がみられます。
ただ同じ、炎症性腸疾患である潰瘍性大腸炎との大きな違いは、「血便」の症状が多くはみられないこと。
このような症状だけみると特別な症状があまりないのが、お分かり頂けると思います。
しかし、この分かりやすい症状がない分、クローン病だと気づかずに放置してしまうことがあります。
クローン病が進行すると…?
クローン病が進行すると、食事をするごとに下腹部痛が起こります。
この症状は、腸に狭い箇所ができて食べたものが通過しずらくなるためです。
また、下痢の症状は小腸が侵されると消化と吸収が悪くなり起こり、大腸の場合は炎症が起こると水様性の下痢になります。
さらに、病変部の炎症により38度以上の発熱が起こり、栄養障害などから体重の減少、貧血の症状みられるようになります。
クローン病の要因とは?
クローン病の特徴として、腸以外の箇所にも炎症が起こり全身にさまざまな合併症が起こります。
では、原因が不明のクローン病ですが病気が発症する要因として考えられるのはどのようなことなのでしょうか。
明らかになってきているのが、食文化の欧米化と免疫機能の異常です。
これは潰瘍性大腸炎と同じく、有害とされる細菌を排除する免疫機能が、本来必要なものまで排除しようとして炎症が起こってしまいます。
クローン病の症状をコントロールする為に
起因は様々ですが、「免疫機構に異常がおこり」免疫システムが自身の細胞を傷つけ、炎症がおこるということは、共通の認識となっています。
その崩れた自己免疫システムを正常化することが一番のポイントになります。
まずは以下の項目を実行できるように心がけましょう。
食生活の改善
崩れた免疫機能のバランスを整える
免疫機能を改善すると本来の免疫力を取り戻すことになるため、食事の幅も広がります。食事の制限が少なくなると日常的にストレスを感じる部分も少なくなるため、結果として症状改善・コントロールに繋がっていきます。
まずは自分に合った食生活を見つけ、乱れた免疫機能のバランスを正常化することから始めていきましょう。