がん5年・10年生存率を国立がん研究センターが発表

全国がん(成人病)センター協議会は2月16日にがん患者の部位別10年生存率を公表しました。算出は昨年に続き2回目。全体の生存率は58・5%だったが、前回同様、部位別の生存率には大きな開きがあった。

生存率が最も高いのは前立腺がんの94・5%、最も低いのは膵臓(すいぞう)がんの5・1%だった。

5年と10年で生存率の経過を見ると、乳がん(5年89・3%→10年81・7%)、肝臓がん(5年34・1%→10年16・4%)などは低下の幅が大きく、5年以降も定期的な診療を受ける重要性が浮かび上がった。一方、胃がん(5年70・1%→10年67・3%)や大腸がん(5年72・2%→10年69・2%)は低下の程度は小さかった。

20170216【読売新聞より】




  病気(ステージ)※1 全体
(5年生存率)
1期 2期 3期 4期
前立腺がん※2 100 100 100 40.5 94.5(93.3)
甲状腺がん 97.2 100 93.6 56.5 89.3(92.7)
子宮体がん 93.8 76.5 57.1 9.3 81.9(83.6)
乳がん 95 86.2 54.7 14.5 81.7(89.3)
子宮頸がん 89.1 65.2 50.4 16.4 71.4(75.6)
膀胱がん 83.7 80.9 42.6 15.1 71.2(73.4)
大腸がん 95.3 81.5 74.3 8.3 69.2(72.2)
咽頭がん 89.4 60.5 48.8 52.8 67.7(76.9)
胃がん 93.9 55.8 38.1 7 67.3(70.1)
肝臓・尿管がん 93 74.4 57.3 13.3 66(68.9)
卵巣がん 82 58.9 18.1 15.7 45.7(56.4)
気管・肺がん 68.3 28.8 16 3.4 32.6(39.6)
食道がん 62.8 36.2 18.2 5 29.4(37.2)
胆のう・胆道がん 52.7 20.1 4.7 1.5 17.3(22.3)
肝臓がん 32 17.7 8.2 2.1 16.4(34.1)
膵臓がん 28.6 9.1 3.5 0.3 5.1(7.1)
全体 85.3 70.5 40.9 12.9 58.5(63.8)





※1:病期(ステージ)は、病気の進行度を示す指標で、1~4期に分かれ、4期が最も進行している段階。がんの大きさや広がり、リンパ節や他の臓器への転移などを基に判定する。

※2がん以外の原因で死亡する高齢患者が多く、補正後のがん10年生存率が5年生存率を上回る