放射線食道炎の症状と原因・治療法は?

放射線食道炎とは、肺がんや頸胸部がんの放射線治療を受けた患者さんの多くが経験される副作用出あり、
食べ物が飲み込みにくくなるなどで、生活の質を著しく低下させるものです。

放射線治療では高エネルギーのX線を体外からがん細胞に照射しますが、その際に食道に放射線があたってことで炎症が起こることがあるようです。

放射線療法を始めて2~4週頃から食事の時に胸がしみる感じや痛みを感じたりします。

しかし、これらの症状は一時的なものであり、放射線療法が終了してから多くの場合、放射線治療後3週間以内に粘膜が再生されるため、自然に回復します。

ただし、一部のケースでは、後期障害として嚥下障害や違和感を訴えることもあります。

放射線性食道炎の検査と診断

放射線性食道炎の検査方法としては、内視鏡検査が最も重要になります。

この疾患は食道の裂孔を伴うヘルニアを併発していることが多く、粘膜の傷害が認められることもあり、重症な症例は、潰瘍面からの出血も認められる為、内視鏡が重要です。

また、この疾患は機能検査として、24時間体制でのモニタリングによる検査が行われています。



放射線性食道炎の治療方法

決定的な治療が確立していないのが現状ですが、通常はアルギン酸ナトリウムにより、症状の改善を図ります。アルギン酸ナトリウムは粘膜保護剤で、決定的な効果はないだろうと考えられていますが、副作用が少ないため日本の臨床現場で汎用されています。

なお、ステロイド剤と併用することでより効果をもたらすという報告もあります。

また、臨床研究において、グルタミン酸やある種の漢方薬で、放射線による口腔粘膜炎や食道炎の発症を抑制することができたという報告があります。

そして、このような時期には柔らかい、刺激の少ないものを食べるように心がけるのが一般的です。