松方弘樹・脳リンパ腫のため死去・治療法と初期症状

俳優の松方弘樹(まつかた・ひろき、本名目黒浩樹=めぐろ・こうじゅ)さんが21日、脳リンパ腫のため死去した。74歳だった。東京都出身。昨年2月に体調不良を訴えて入院していた。東映の時代劇ややくざ映画を中心に活躍したスター俳優だった。

松方弘樹さんのこれまで

松方弘樹さん。1942年7月23日生まれ。日本の俳優・映画監督・映画プロデューサー。本名は目黒 浩樹(めぐろ こうじゅ)。

活動内容

1960年:デビュー
1965年:『人形佐七捕物帳』
1973年:『仁義なき戦い』
1974年:『勝海舟』
1975年:『徳川三国志』
1976年:『沖縄やくざ戦争』
1979年:『真田幸村の謀略』
1990年:『HOTEL』
2009年:『天地人』
配偶者 夏子(- 1979年)、仁科亜季子 (1979年 – 1998年)

映画

『十七歳の逆襲・暴力をぶっ潰せ』
『東京-ソウル-バンコック 実録麻薬地帯』
『仁義なき戦いシリーズ』
『脱獄広島殺人囚』 / 『暴動・島根刑務所』
『県警対組織暴力』 / 『強盗放火殺人囚』
『実録外伝 大阪電撃作戦』
『沖縄やくざ戦争』
『広島仁義 人質奪回作戦』
『日本の首領シリーズ』
『北陸代理戦争』 / 『ドーベルマン刑事』
『柳生一族の陰謀』 / 『真田幸村の謀略』
『徳川一族の崩壊』 / 『修羅の群れ』
『最後の博徒』 / 『藏』
『新 影の軍団シリーズ』
『猿飛佐助 闇の軍団シリーズ』
『十三人の刺客』
『柳生十兵衛〜世直し旅〜』
『太秦ライムライト』

松方弘樹さんは数々の映画にも出演され、趣味は釣りであることは有名です。
松方弘樹さんとは盟友の梅宮辰夫は「お父さん(近衛十四郎)がヘラブナ釣りが好みだったせいか、本人も池でのヘラブナ釣りが趣味だった」と明かしています。

また松方弘樹さん梅宮辰夫が釣りに挑む『松方弘樹・世界を釣る』と題したテレビ番組が放送されたこともあります。

また自身は年に何度か山口県萩市の見島沖、八里ヶ瀬と呼ばれる海域周辺でマグロの一本釣りを楽しんでおり、見島のある旅館には松方弘樹と名前が書かれた釣り道具が常置されている。マグロ釣り大会の実行委員を務めるほどで、2008年11月23日に行われた大会では約305kgのクロマグロを釣り上げ、195万円の値がついた。2009年11月22日に行われた第12回萩クロマグロトーナメントでは、体長2.73m、体重325kgのクロマグロを釣り上げて前年の記録を更新しました。その時には約437万円の値がついたそうです。

脳リンパ腫とはどんな病気

脳リンパ腫(中枢神経系原発悪性リンパ腫(PCNSL))は、全身のリンパ系組織に発生し、悪性リンパ腫の中でも、脳や脊髄、眼球などの中枢神経系にできるものをいいます。脳リンパ腫は、脳の深いところに発生しやすい点も特徴です。また、脳の中に複数のリンパ腫が同時に発生することもあります。

通常は首や脚の付け根、脇などのリンパ節が腫れる場合が多いですが、リンパ系組織のない脳にも、リンパ腫ができることが稀にあります。脳腫瘍全体のおよそ3パーセント程度に過ぎません。

松方弘樹さんは放射線治療と抗がん剤治療を中心に取り組んでいましたが昨年秋頃、ちょうど抗がん剤を投与しているときに脳梗塞を起こしてしまったそうです。

脳リンパ腫によって脳にストレスがかかったり、抗がん剤を使う“副作用”で脳梗塞を併発する例は少なくないとされていますが、松方さんの場合はそれが抗がん剤をまさに投与中だったので、一時的に脳リンパ腫の治療を中止せざるをえなくなったといいます。

悪性リンパ腫の種類と症状チェック~治療法や生存率は?

懸命な闘病が続いたが

マスコミの発表によると、松方弘樹さんに脳腫瘍の可能性があることを報道各社に明かしたのは昨年2月23日。長期療養が必要となるため、出演予定だった同3月1日から6月8日までの「夢コンサート」を降板し、6月からの舞台「遠山の金さんと女ねずみ」を中止すると発表。その後、病名を「脳リンパ腫」と公表していた。懸命な闘病が続いたが、抗がん剤投与の治療中にたびたび脳梗塞を起こし、今年に入って一進一退の状況を続けた。



脳リンパ腫の治療法は?

脳リンパ腫での治療方法は、そもそもリンパは全身をめぐる組織になり、悪性リンパ腫の場合は生検以外の目的では手術を実施しないのが通常です。目に見える腫瘍だけを摘出しても、根本的な治療にならないからです。

脳リンパ腫の治療法は、「放射線療法」と「化学療法」が中心となります。

放射線療法

脳全体に行なう「全脳照射」がもっとも有効で、約80パーセントの患者さんで腫瘍が縮小することがわかっています。

人により腫瘍が消えてなくなることもあるのですが、年齢が高齢の場合、全脳照射で大量に放射線を浴びると脳が萎縮し、認知症の後遺症が残ることがあります。最近では化学療法との併用がスタンダードとなっています。

化学療法

脳リンパ腫は放射線療法が治療の中心ですが、近年は化学療法が主体となりつつあります。

放射線療法を追加するかどうかは、専門家の間でも意見が分かれており、化学療法を単独で行なう場合と、全脳照射を併用する場合とがあります。

特に高齢の場合、全脳照射による認知症の後遺症リスクがあるため、化学療法が中心になることが多いといわれています。

脳リンパ腫の原因と初期症状は?

50歳以上の中高年から高年齢の方が要因とされているケースが高いといわれ、
脳リンパ腫は原因が特定されていませんが、特に中高年層に多く、8割以上が50歳以上が多いといわれています。

リンパ系組織のない脳に、なぜ悪性リンパ腫が発生するのかについての原因は解明されていない点も多いのですが、他の部位の炎症で広がってきたリンパ球が、脳で腫瘍を形成するのではないか、とする説もあります。

また、臓器移植、もしくは何らかの病気で免疫抑制剤を使っている人の罹患率が高いという報告もあるため、免疫力の低下も関わっていると考えられています。その他にも臓器移植、免疫抑制剤を使用、HIV(エイズ)に感染している方なども多いといわれています。

初期症状については、脳の中にできた腫瘍が、どこに出来たかで症状が異なります。

主な初期症状として頭痛、吐き気、嘔吐の他、手足の麻痺、痺れ、運動マヒ、言葉がうまく出ない、聴覚障害、片目の視力が急に低下する(視覚障害)などがあります。

特に、朝起き抜けの頭痛、頭痛が連日続く、吐き戻すほどの頭痛が生じているときは、一度、脳の画像検査をしてもらいましょう。

また目立つ頭痛がなくても、上に挙げたような気づきにくい初期症状が現れている可能性もあります。

呂律がまわらない、物が見えづらい様子がある、気になる症状を見つけたら、受診しましょう。